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キャリア的視点231 -誰かのためのキャリア-


毎日ブログ 231日目(2020/10/16)

キャリアは誰のもの?

キャリアそのものは、基本的にその本人の為にあります。個人が「どう成りたいか」「どう在りたいか」を実現するために、進んでいくのですから、基本的には他人のものではありません。
その意味ではキャリアはやはり自分自身のものであって、他人のものにはなり得ないのです。

しかしタイトルにあるように「誰かのためのキャリア」というのは確かに存在します。
自分のキャリアを確立していく中で、結果として人の為になる、人の役に立つ事を望む人、社会的、ソーシャルな感覚を持った方は驚く程いるのです。

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これはキャリア理論にある「ホランドの六角形」と呼ばれるものです。個人の興味領域を仕分けしてわかりやすくしたものです。

現実的な興味領域にいる人、例えば職人さんやプログラマーなどですが、彼らも当たり前に社会的感覚は持っています。家族がいて、仲間がいて、地域コミュニティが有れば、少なからず社会的な関係は構築されているからですね。

今日、話題の中心にしたいのは、社会的なキャリアを構築している皆さんです。


誰かのためのキャリア

もう一度書きますが、キャリアは基本的に個人のためのものです。どんなに「人の為に」と考えていても、結局は個人に還ってきます。
しかしそれでも、形として現れるサービスが人の為になって、それが、その実感が嬉しいんですよね(^^)

人に求められた。
人が喜んでくれた。
人と話すのが楽しい。

これらは全て社会的な感覚を持っている方が嬉しそうに話してくれる内容です。

かく言う私もその一人です。多分キャリアコンサルタントの大半はみんなそうです。自分の知っている誰か、まだ知らないこれから会う誰かの、嬉しそうなリアクションが見たくて、それが動機付けになっている気がします。生活があるので無償という訳にもいきませんが、気持ちはそれくらいで、自分にできる事はオマケでもなんでもやりたくなってしまいます。

例えば保育士さんや学校の先生は、社会的意義の強いお仕事だと思います。求められる能力がどんなに高くても、「子供たちの笑顔が私のエネルギー」的に乗り越えていけると聞きます。
学校の先生は本当に24時間自動・生徒の事を考えているように思います。いわゆる「寝ても覚めても」ということですが、正に好きだからこそ。

保育士

私の友人に元警察官というキャリアを活かして、警察官を目指す大学生を支援し続けているキャリアコンサルタントが居ます。

彼女も警察官という仕事に誇りを持っているからこそ、今でも学生さんたちのための毎日を過ごしています。

警察官という仕事に就いている知人・友人は他にもいますが、一様に「世のため・人にため、自分にできる事は!?」という印象なのは面白いです^^


CSR

消防官や役場の職員さんたちももちろん社会的な意義を持って、日々の業務を頑張っていらっしゃるわけですが、もっと一般的な仕事に就いている方はどうでしょうか。

例えば建設業。大工さんや現場監督さんたちです。
「家主さんが気持ちよく暮らせるために」という社会的な考えを持って家を建ててくれています。
「この道路ができれば市民の皆さんの生活が便利になる」なんて考えて、新しい道路を作ったり、補修したりしてくれています。

例えば農業に携わる皆さん。
それぞれに野菜や家畜に対する愛情も深いのでしょうが、自分の育てた野菜や家畜が皆さんに美味しく食べてもらえる、という感覚は得難いものではないでしょうか。

ボランティアの皆さんはまさに社旗的感覚の塊だと思います。自分にできる事は何かを考え、誰に家\割れるでもなく、誰に褒めてもらえるとも限らないのに、今日も活動されていますね^^

その社会のみんなに喜んでもらえる、という気持ちが遣り甲斐になっているのですね^^

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一般的に「企業の社会的責任」をCSRと表現します。
企業はお金儲けだけではなく、地域の活性化などの貢献を求めらます。しかしほとんどの企業は「求められるからやる」ではなく「やって当たり前」として活動しているのです。
それは企業理念をみればわかります。創業者・経営陣の思いであると同時に、そこで働く人の思いです。

逆を言えば、社会的貢献を掲げていない企業は、その地域では活動しにくくなると同時に、従業員が集まりにくいことに繋がります。
人が働く場合には給料だけが判断基準ではありません。個人の心の中にもCSRは形を変えて存在しているのです。


自利と利他

誰の心にもきっとある社会的感覚。これが強い人ほど公務員や接客やサービスなどの仕事に就くように思います。
逆に言えば、社会的感覚の弱い人は、我欲に走り、悪い意味で極めると犯罪に足を染めてしまうのでしょう。

私の好きな言葉、仏教の言葉らしいのですが、「自利と利他」というものがあります。

自利利他

自分の利益と公共の利益のバランスが大切なのです。
先にも書いた様に、自利だけが肥大化すると犯罪に走ります。
利他にだけ傾くと、続けていく事が出来なくなります。

自分に何らかの利益があった時には、何らかの形で同じだけの社会への還元を考えてみてはいかがでしょう。
皆さんの自利と利他のバランスは保てていますか?

色々と書いてきましたが、キャリアだなんだという以前の普段の生活から気を付けておくと、いざ自分のキャリアを見つめてみた時に意識することができるようになります。

そしてもう一度書きます。

キャリアは基本的に個人のためのものです。どんなに「人の為に」と考えていても、結局は個人に還ってきます。

安心して社会に貢献していきましょう^^



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