キャリア的視点 297-頑張るって何のため? 誰のため?-
毎日ブログ 297日目(2020/12/21)
自分の未来を決める自由
これって私だけなのかも知れないのですが、実は私、
「〇〇するのが我が社のミッション(使命)なのです!」
というのが苦手です。
漫画やアニメなら「運命(さだめ)」とか出てくるのは大好きなんですけど、現実世界で持ち出されると、思いっきり引きます。ドン引きしてしまうのです。
自分の未来を自分で決められないなんて、全然面白くないじゃないですか⁉︎
「指名」という言葉に関しても、戦争している時代や国々、スパイなどの様に、命を危険に晒しながら何かを成し遂げようとするのなら、まだ分かったつもりにもなれるのですが…
なぜそんな大仰な言い方をするのでしょうか? 別にそれを成し遂げなかったとしても、何らの社会的制裁がある訳でもないのに。
使命とは、「責任をもって果たす任務」の事を指します。自分で勝手に課した任務だったら、課した人(役員)がやれば良いのに、それを我々(従業員)に押しつけてくるなよ、とか思っちゃうクチです。
分かるんです、比喩表現なんですよね^^;
それくらいの真剣さで、命をかけるほどの想いで仕事をしています、という事ですよね。
単純に私にそういう熱い思いがないんですよ。独立して起業していても、です^^;
私でなければできない、なんて自己過信MAXな事なんてとてもいう気になれません。私ができる多くの事は「誰にだってできる」とさえ思っています。
冒頭では「私だけかも…」なんて言っていましたが、多分結構いると思うんですね、実は。
他人の想いではなく、「自分の思いでしか動けない」タイプです。言い方を変えれば、自分の想いが有れば突っ走れるタイプですね。突っ走るスピードは人それぞれですから、走っている様に見えない人もいるかも知れませんが^^;
要するに、どんな人でもその人なりの理由があれば、頑張れるんです。その理由は本当に人それぞれなので押し付けでは動けません。
仮に「我が社のミッションは…!」という従業員も、自分でそれを受け入れるという選択肢を選んでいるんですね^^;
自分で選ばないと全く意味をなさないんです。
気を付けないといけないのは、働きすぎです。
「こう」と決めた方は、本人すら考え付かない様なパワーで以て動いてしまう事が多々あります。本人の感覚としては「今、俺、ノリに乗っているからさ」的なアレです。皆さんも過去に何度か経験していると思いますが^^;
ノリに乗っている時は問題ないのです。そういう瞬間は気力共に充実しているので、多少無理しても意外に健康なのです。ですがそこで無理をし過ぎると反動が来ます。
アカルイミライ
ここまでは愉しんで仕事をしている人の話をしてきました。自分で選択して行動している人は、比較的仕事を愉しむ事ができるのです。
では、仕事を愉しめていない方はどうなのでしょうか。実はこの方々が仕事を頑張り過ぎると、本当に危険です。責任感だけで仕事をすると、ともすれば鬱、最悪自殺というケースにすら発展しかねません。
結論を言えば、仕事なんてどこにでもあるのですから、会社の上司の言葉になど踊らされてはいけないのです。
「我が社のミッションは…」と言わされていませんか?
私は営業時代、旧時代研修(河原での早朝ラジオ体操・失敗したら連帯責任・大声で挨拶・没個性への強制ワークなど)の時以外、先の言葉は言いませんでした。1人が言わないと全体が終わらないため、自分を殺して言ったのみです。
強制的に言わされるほどに、その会社に対する思いは薄れて行きました。そして別の場面でパワハラを受けて辞めたのです。
会社の社是・経営理念と個人の目的・目標が近しい人は、そこに親和性がある人は、前章で話した様に仕事を愉しみ、勝手に成果を上げて行きますが、そうでない人はちょっとした事で不満の声を上げます。彼らには「頑張れ!」は逆効果なのです。
「アカルイミライ」は人それぞれで異なるのに、社員みんなで会社にそれを任せていて良いのでしょうか? 自分の事なら頑張れる人が、経営理念を納得していない会社で頑張れるのでしょうか?
経営理念と個人目標のすり合わせは、マネージャーと本人で一緒にまとめ上げます。1on1ミーティングの目的ですね。それはとても大事で、これからの時代の会社経営の基盤ともなるのでしょう。
頑張れないメンバーには1on1ミーティングで目標設定を。
頑張りすぎるメンバーには1on1ミーティングで「ゆっくりしろ」と。
マネージャーの仕事は会社経営のカギを握っているのです。
育ってますか? 社運を任せられるマネージャー人財は?
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個人の活性化を組織の活性化に繋げます。