植物の成長と愛嬌をみつめてみる。
幅30cmにも満たない小さなベランダで、小松菜とトマトを育てている。
プラスチック製の茶色のプランターが、肩を並べて窮屈そうに置かれている。
現在の小松菜は、第2世代だ。
第1世代の収穫を終えたあと、菜の花みたいな黄色い花が咲くようになった。窓を開けるたび、花には蜜蜂が集まっていた。小松菜の花が食用なんて知らなかった私は、茎を3〜4本摘んでは、観賞用として部屋の隅に飾った。
黄色い花はどんどん伸びて収集がつかなくなり、そのうち枯れてしまった。
そしてまた、更地にした土壌に新たな種をまく。
小松菜の種は黒くて、まるで米粒のように小さい。等間隔を意識して、水をたっぷり与えた。
問題は、日当たりにムラがあること。風通しはいいのだが、どうしても一部しか日光が当たらない。角度や位置を工夫してぐるりと変え、ムラを少しでも解消できるように工夫した。
まだ梅が咲く頃に栽培をはじめた小松菜は、なかなかうまく育たなかった。雨が続くと葉っぱが割れるし、いつの間にかこうべを垂れてお辞儀をしている時もある。なのに、数時間後には葉の先が空に高く伸び、驚くほど生き生きとしているから不思議だ。
トマトも同じ。一個のトマトを観察していると、朝と昼と夜の濃淡はまるでちがう。そして、トマトも菜の花みたいな黄色い花を付ける。花が落ち、うす緑色の果肉が現れ、育っていく過程がおもしろい。
実が膨らんでくると、今度は葉っぱが茶色に廃れてしまう。あぁ、必要な栄養はこうやって循環していくのだなぁと感動する。
うまく育つと、小松菜はバターのような風味がする。味噌汁に入れるとコクが加わりとても美味しいです。トマトは今、5個目の収穫に成功したところ。
と言ってもわたしは調理係がメインで、いつも、旦那さんがいそいそと育ててくれている。
起き抜けと、会社から帰宅してすぐは、一目散に植物のもとへ向かうのがいつもの光景。
携帯のライトで照らしながら観察するスーツ姿の彼を見て、植物を大事にするひとに悪いひとはいない、なんて思ったり。
植物を愛するひと、わたしは好きです。
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