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#179 今年の抱負に始まって、いい歳してなんてざまだ、と気づいたこと


自己肯定感が低いというのは、ある意味便利な表現だった。

なんとなく、日々を喜んで生きられない時、
それは今生きている自分自身をしっかり肯定して胸を張っていないからなんだ‥‥と妙に納得できた気になるから。

自分を肯定するということは、自分のままで「これでいいのだ」と思うことであり、他人の意見や反応に左右されないでいられることなのだろうか。

自己肯定感を持てないのは、親が褒めてくれなかったから、なんていう『環境』のせいにするのも簡単だ。もっと言うなら、誰かのせいにしておくのが楽なのだ。

年が新しくなって、今年の抱負やありたい姿を記しておくべきなんじゃないか‥‥そんな思いがよぎる。
今年一年のわたしの漢字ひと文字は何にしよう?だとか、
一日〇個のありがとうを探すのはどう?と言い合ってみたり。
10個という者、5個、いや3個のほうが習慣にしやすいのでは‥‥なんて家族で言い合ったのは、全員が揃っていたクリスマスのこと。


昨日ひとりで運転しながらこんなことを思っていた。

こんな雨の中、びしょ濡れで歩かなくても、バスを乗り継がなくても目的地まで行けるって、ありがたいなあ‥‥

一歩外はどしゃ降りなのに、密閉された車内は別空間だ。

ペトロール (ガソリン) の目盛りは満タンを示している。

大晦日、そろそろ空だと知りながら、外に出るのが嫌*で給油せずに帰宅した私だったというのに‥‥
*(英国では全てのペトロールステーションがセルフ式です)

一番上のラインまで満ちた目盛りは、心も満たされるバロメータのように思えた。夫よ、私が家を出る時に慌てないようにしてくれたんだね‥‥

頼りになる夫が居てくれるのは、なんという恵みだろう‥‥


英国の冬は長い。
そして鬱陶しく雨模様も多いが、まさにこの頃がそうである。

今日、フロントガラスのワイパーを最速で動かすほどの雨のなか、私はなんと守られ保護されているかを思わずにいられなかった。

‥‥実はずっと気づいていた。

そしてひと頃はそれがとても不満だった。
うちの夫はなんでも気がつく。
ぼんやりしていて見落とす・気づかない・気にならない私のために先回りしたりカバーしてくれる行動派だ。

もっと言えば、頭の中でリスクアセスメントしてるでしょ、という気さえする。



私にはまわりの女性や自立する友人たちが眩しく見えた。
自分はなんて甲斐性なしなんだろう‥‥
このままではどんどん無能になっていく‥‥そう思ったことがある。
実は本気で焦っていた。

配偶者まかせにできないシングルペアレンツの友人たちを見て、あんなこともこんなことも自分でやれるんだぁ、と感嘆した。
ばち当たりな話だが、シングルペアレンツに憧れのような気持ちも持った。自分の不得意を、「私の自立の機会を奪う夫のせい」にしたら楽だったからだ、きっと‥‥ 

なんてことだ。

もうついでだから、恥ずかしいことも書いてしまおう。
台所で私のやり方を見ていて、夫はいつも手を出す。使ってシンクに置いた鍋類を黙って洗いはじめる。
なんでそういう嫌味なことするの⁉と、それまでのいい気分が台無しにされる。私へのヘルプというより『当てこすり』みたいだと腹を立ててきた。

他人の指摘なら即座に受けとめて、なんなら猛省もできるのに、
夫にだけは「私の思うようにさせてくれ!」と切望してやまない。


いい歳してなんというざまだと思った。

そろそろ、自分が与えられているたくさんのものに感謝しようよ、私‥‥

わ~っとそんな想いに包まれた。
『自分』がこんな人間になりたい、はもういいんじゃないかな。
この人が居てくれるから今日があるんだから。

自分を理解してほしい気持ちは、相手を理解したい気持ちよりもいつも勝っている。自我の強さだ。
こんな今がありがたいな、とか、やってもらったことが嬉しいな、というのは『私』でなく外に向かう感情だ。

うれしいと感じる、ありがとうが湧きあがる、そういう瞬間を積み重ねていこう。

生きる指針はこんなにシンプルでいいのだと気づいた。
今年の抱負を考えてう~んう~ん唸るのは、やめだ。

そういえば自分でこんなこと書いていたのに私、全然落し込めてなかった。

この際だから、人が私をどう思うとか、自己の価値なんかを考えすぎるのもやめちゃえばいいんだと思う。
『無私』になれるとは思わないけれど、(((((わたしのこと尊重してよ~))))) と心で叫んでばかりの自分なんて、いい加減もう要らない。


周りの人のいいところを見つけられるといい。
この人が居てくれてありがとうと心でつぶやけたら‥‥
いや、いつも気前よく「ありがとう」を口にできるともっといいと思う。

今年わたしは、愛されることよりも愛することに力を注いでいきたい。

そうしたら自己なんて、否定も肯定も、どっちもありでどうでもよくなるのかもしれないんだ。



この記事を投稿したのと同じ日に、こんな記事に出会いました。

私も、愛のことを恥ずかしげもなく語ったなぁ、というタイミングだったので、ハッシュタグの #愛について語ること を付けさせていただきました。
日々、真摯に愛にフォーカスして生きていらっしゃる、だいふくだるまさんに出会ってみてくださいね。



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