#38 イギリスのしつけ ~ベッドメイキング~
イギリスのしつけというと、何はなくとも子どもには、朝起きたらきちんとベッドを整えてから、部屋を出るということを徹底させているお母さんが多い。
我が家の恥をさらすようだが、私は子どもの頃から、朝起きて布団をたたむとか、ベッド生活になってからでも布団の乱れを整えなさいというしつけを誰からも受けた覚えがない。
私の家ではそうでなかっただけで、日本でも子どもが自分で布団をあげたり、ベッドの乱れを自分で整えるのは当たり前のことなのだろうか‥‥
なるほどきちんとしつけてあるな、と思う反面、実は私にはかなりの異論がある。
それは、人は寝ている間に大変な量の発汗があるということに私がこだわっているからだ。
起きて直ぐさま掛け布団をぴったりかけ直したら、それを閉じ込めることになるではないか・・・・
あなたの家族の誰かは朝、いかにも掛け布団をバサッとめくり上げてそのまま出かけました、といったベッドを残していないだろうか。
あるいは、いかにもそこからもっそり抜け出したといった風の、かまくらのようなものがそこに残されている布団を見ないだろうか。
私なら、そうしてくれたほうが空気が流れて、夜間の汗による湿気を乾燥させてくれるから、よほどありがたいと思ってしまう。せめて数時間、一日中ならなお良いではないか・・・・
郷に入っては郷に従えルール。
私はこれまでにも、不本意ながらも「この国の人のやり方に物申す」ことはしてこなかった。
22年も沈黙してきたので、Note様への吐露が止まらない。
たとえばこれ ↓
とこれ ↓
このようなこの国の普通があり、『一日はベッドメイキングから始まる』ことがイギリスの基本中の基本である限り、従うのみだ。
たとえば、姑の家に泊まった朝、姑がもし私がベッドメイキングしてないのを、見たら・・・
ちょうど魚を綺麗に食べられない嫁にショックを受ける日本のアレになってしまうことだろう・・・
だから、葛藤と闘いながらも、いつもよその家では、私がアンチベッドメイキングであることはおくびにも出さずに、寝汗すべてを閉じ込めてベッドメイキングをしてきた。
私のやり方は、ガバーッと掛け布団を足元まで折り返す全開放型。
いつか、いつかイギリス国民に向かって言いたい気持ち・・・
「ベッドメイキングって頭悪い気がします‥‥ 子どもに強要するのやめませんか?」
「ハウスプラウドってそんなに大事かな? 発汗と蒸発の化学はどうやねん?
布団干し気持ちいいからやってみい。」
言いたくて言いたくてうずうずしている・・・・
冒頭の画像は、https://www.howwemontessori.com/how-we-montessori/2019/09/chores-for-a-one-year-old.html より引用してます。