#57 きゃらを企画エントリー4*一緒に過ごす時を惜しんで・・・*
とうとう末っ子が家を離れる日、初めて家族の元から一人で旅立つ日が明日に迫ってきた。
私たちは、時を惜しむように自然の中を歩く。
息子は北海道へ行くのだ。
田舎が恋しくなるわけでもあるまいに‥‥ だけどほかに何ができよう
これは、お馴染みの電話ボックス(だったもの)。
こんなに誰しもが携帯電話を持つ時代になって、電話ボックスは極端に少なくなった。このボックスは現役のものよりも古い型で、今では個人が買い取って庭に置いたりと、違った活用法で目にすることがある。
ある町では、不要になった本を持ち込んで並べ、来た人は自分の欲しい本を選んで行くという、本の再利用で活用されているのが微笑ましかった。
これはまだ観光用に走っている蒸気機関車の駅からほどない地点で、時速20マイルで汽車が走る区間。
イギリスの田舎では、牧場も多く、羊や牛や馬もいるからだろうか、このようなゲートを開け閉めする箇所をたまに見かける。
この写真は、イギリスのフットパス (footpath) に欠かせない風景なのだ。
みんなでやってきたのは川辺。
なぜかお決まりのように、全員が靴を脱いでひざ下までを水に浸ける。
これも私たちのグラウンディングのひとつなのだ。水の冷たさに耐えられなくなると、水上に横たわる倒木の上に座って、思い思いの過ごし方をする。
そして機関車は汽笛をあげて駅のフォームへとはいっていく。
不安で押しつぶされそうな次男にそっと寄り添うように歩く夫と長男。
目の前の3人は、今週末には2人になっているんだな、と思ったら
見上げた空がやけに青くて‥‥
思いがけないほど眩しくて‥‥
親なんてつまんない役目だ、とうそぶいて
置いて行かれないように走り出した。
きゃらをさんのこの企画に参加させていただいています。
実は、息子のなかなか進まない荷造りや、整理される兆しのない部屋、苦しくて見ていられないのです。現実味が湧かないのに時間は待っていてくれないし‥‥
こんな、感情がジェットコースター (ちなみに英語ではroller-coasterという) に乗っている最中の一投稿は難しい‥‥
そんな時に、今日の日を淡々と綴らせてもらえるきゃらをさんの企画に、どんなに救われていることか‥‥
きゃらをさん、ヒーロー‼ この企画大好きです。