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好きな音楽には心象風景が顕著に現れる

よく音楽の好みと性格傾向には関係があると言われるけれど、少なくとも好む音楽にその人の感性が顕著に現れるのは確かだと思う。

というのも、本の場合、好奇心や実用性など、好み以外の要素もかなり強く関わるので、本棚を見れば関心・興味の傾向はある程度分かるかもしれないけれど、感性は写真集や画集以外はさほど反映されないんだよね。

一方、音楽の場合、大抵は純粋な好みで何を聞くか決めるでしょう。

アップテンポな曲、ゆったりした曲、歌の有無などなど、何が心地いいと感じるかは人それぞれ違う。

ただ、曲の好みってその時の心境や年代によっても変わってくるから、個人的には性格傾向というより、その時の状態(何に共感・共鳴するのか)が反映されている気がする。

例えば私の場合、子供時代~二十歳前後までが一番ハードだったので(持病の喘息で何度か死にかけたし入院が日常だった)、長年、明るいポップな曲には全く共感できなかった。

歌声や曲の良さはわかるけど、どうにも馴染めないんだよね。
じゃあどういう曲に惹かれたかというと、どこかほの暗さがある曲。

売れ線のアイドル曲より、安全地帯(玉置浩二)やオフコース(小田和正)、池田聡がしっくりきた。
あと何故かクラシック。ベートーベンのトルコ行進曲とか、エリーゼのためにとかやたら好きだった記憶。

一番ドはまりしたのは間違いなくLUNA SEA。
CD全部買ったのはこのバンドだけだと思う。

中でも「LA-SE-N」がものすごく好きで、この曲が収録されている「style」はエンドレスで一日中流していた時期もある。

↓公式で聴けるCDバージョン

↓ライブバージョン CD音源を超える圧倒的迫力

今改めて聴くとめちゃくちゃ重い曲調で、よくこれを一日中聴いてられたなと思うのだけど(ライブ版は本当に強烈。今でも好きだが♪)、辛い・苦しいの類はあまり表に出さないタイプなので、よほど鬱屈した感情が溜まっていたのが伺える……💦

近年よく聞くのはいわゆるヒーリングミュージックの類で、歌のない、穏やかな曲調が心地よい♪

でも、多分、LUNA SEAにどっぷり浸かってた頃の私では受け付けなかったと思う。
心にそれを受け入れるスペースがなかったからね。

自分で吐き出せない感情を、RYUICHIが全身全霊で魂の叫びみたいに歌ってくれるから、少しずつ鬱屈したものが浄化されていったんだと思う。
実際、割と近年までヒトカラ行って6時間LUNA SEA熱唱とかしてたしw

心が軽くなったからか、今は明るいポップな曲も抵抗なく聴けるけど、感性の原点はやはり子供時代の体験によって培われるようで、昔ほどではないにせよ、相変わらずほの暗い曲も好き♪

内面を必ずしも表に出すとは限らないから、気になる人がいたらどんな曲が好きか聞いてみてはどうだろう。
その人の思わぬ一面がわかるかもしれないよ♪


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