へいき

気が付いてしまった
彼女が、
滅多に人の名前を呼ばない彼女が
親友の名前を、
ご丁寧に「ちゃん」付けで
読んだことに

それからはなんだかもう駄目だった。
言い聞かせるように自分を
蔑み、
貶し、
責めて、
貶めて、
あざ笑った

強引なとこも、
猫に対して宗教じみた思想を押し付けてくるとこも、
気まぐれでいつからか態度が一変したところも
直情的なところも
ボクは苦手だけど。
すくなくとも、周りにとっては、ある種、正直なあいつのほうが、
有り難いんだろうなって。
思ったから。
親友にとっていいことだと。
思って。
でも、だけど違う、そんなの建前だ。
これ以上見たくなかっただけなんだ
見たくなくて逃げ出した。

でも、でもでも、しんゆうとあの子のアイコンが一緒になってて、
見えないわけにもいかなくて、もちろん学校生活でも見ないことなんてできないけど、
学校の外、でも、か、って、思うと、駄目だった
4年、も、変えていなかった、親友が、かえてて、かわってるって、驚いてラインして、ただの驚きから、すぐ、嫌な予感して見て、察して、親友がラインのアイコンペア画にしようぜって言われたからそうした、って、あのこからの提案だって、そういったから。
しってる、しっている。
深い意味なんてないことなんて知っている
あの子はともかく、親友に深い意味なんてないこと、知っている。
大丈夫、大丈夫
私の黒い気持ちが、バレるはずがないから
嘘の上手さは、一級だから。
対面でなら、まだ、しも、ラインで、文字でバレるわけがない
明るく、普通に、いつもの、テンションで言ったから。
親友が、気を使って「そういう風に」言っているはずがない。
それに。
私の暗さとか、関係なしに、あいつが強引だってこと、わかってるから、
親友は、特に、なにも思っていないって、
アイコン変えたことに意味なんてないって、
提案されただけだって
しってる、
わかってるよ
ボクは、
ずっと、
あいする、親友を、
ずっと、そばで見て
ことばをかわしてきたから
しってる

だけどやっぱりボクがいないほうがいいことも知っている
だから
潮時だと
潮時、だって
おもって、
割り切れるはずだって
いつもみたいに
いつもみたいに
なかないって。
めいわくかけないって、きめたもの、

でも、墓場まで持って行くには
ボクは、まだ
中途半端だから。
かいて、自己満足、して、みて。

ものがたり、が、ふえただけ。
感情なんて、あわい、と、
きっとそれこそ強引にわりきれる。

どんなに、強い感情も。
ボクはきりはなせるのだから。
うそをつけるから。
だから。
これで。
大丈夫

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