ふわっと華やぐ、透明な空気 そうやって幻想を見て 実際掴んでみる空気は灰色に香りをちらつかせた。 ふっ、と目を細めて退屈に息を吐く 原色に揺らめく世界と淡い白黒にとける世界とじゃ一体どちらのほうが心にやさしいのか。 明滅する灯りと 表面上は輝く飲料水。 ノイズ混じりの風、 雑音に感じないのは何故だろう もっと心にそっと染み入るような苦痛を。 真白なせかいは光を手放した 理想的な幻 夢が夢、 誰が為。 振り解いてしまいたくなるこの世の無垢な鉄鎖 物語をまっとうする。 そういうモ
宿泊研修で鶏を〆た時のレポートを書かなくてはいけなくて 義務的に礼儀正しく鶏を殺して捌く過程を文章にしてみた。 レポートと言うには多少主観を入れすぎていて、日記のようになってしまった感は否めないけれど。 それでも、なんていうか、レポートらしさ、とでもいうのかな。 綺麗にまとまってしまったから、多少ぐちゃぐちゃに少しだけ語ってみようと思う。 鮮明に覚えている。鶏舎から出されゆく鶏たちが己の運命を悟ったのかなんなのか、叫んでいたことを。 騒がしかった。 可哀想に。と少し冷めきら
なにを書こうかって考えて、 どうしようって思う。 いつも、何か、伝えたいことが心に渦巻いている、けど、それをうまく言葉にするのは苦手だ。 だから、 思ってしまう。 逃げる方法を。 綺麗な、 勝ち逃げとも負け惜しみとも区別のつかない終わりを。 言葉は存在を知られる前に燃えて。 不確かで不透明なまま 消えて、 後味だけが 甘く、 痛々しく。 残ればいい。 結果だけが。 残ってしまうなら、 それを夢想してもいいのなら。 祈りが、 心が、 真実で。 願いが、 矛盾
気が付いてしまった 彼女が、 滅多に人の名前を呼ばない彼女が 親友の名前を、 ご丁寧に「ちゃん」付けで 読んだことに それからはなんだかもう駄目だった。 言い聞かせるように自分を 蔑み、 貶し、 責めて、 貶めて、 あざ笑った 強引なとこも、 猫に対して宗教じみた思想を押し付けてくるとこも、 気まぐれでいつからか態度が一変したところも 直情的なところも ボクは苦手だけど。 すくなくとも、周りにとっては、ある種、正直なあいつのほうが、 有り難いんだろうなって。 思ったから。
誕生日。 というものが私達にはある。 この世に生きとし生けるもの全てに。 植物に誕生日なんてあるのかな、とか、思うけれど。 きっとあるのだろう。 この世に息するものには きっと始まりの日、が、ある。 という前置きから始めて見る。 2024年10月15日火曜日。 ボクの始まりの日。 すなわち、 いわゆる、 誕生日、 というもの。 この日のことが私は好きだ。 きのこの日と呼ばれるこの日が。 きのこは地上のくらげだと。 そう、いう、こじつけ。 くらげが好きなことに意味を見いだせる
きっかけはなんだろう。 正直覚えていないから辿ってみることにした。 7月中旬 スマホが壊れかけ始めた。 というか元々壊れてはいた。 画面の端がいつだったか割れてしまっていたから。 だが、なんかそんな物理的な故障ではなく、なんというのかな。 画面に緑色の線が1本が走った、というか、 多分放置していたら画面が見えなくなっていたのだろうという、 半ば寿命のような壊れかけ方をしていて 8月中旬、線が三本になったところでこのままではいつ使えなくなるかわからない、と思い私は、 父親に礼
文化祭準備期間。 それは授業のない一週間。 ひどく退屈な一週間。 ひどく孤独である一週間。 教室が騒がしい。 いつものこと、ではあるけれど。 前期末試験が終わり、採点結果に一喜一憂したのが月曜日。 結果が良かった人々はそのまま至福の思いを讃えたままに。 結果が悪かった人々はそれを覆い隠すかのように。 1週間後に迫った文化祭のため、教室を装飾して、部活の展示などの準備をして、暇な人達はただただ駄弁って。 「時間なんてない」と、装飾係幹部たちは嘆いているけれど、 その割には半数
なんだか一人になりたくて、痛くて痛くて、笑いがこみ上げて顔と視界がゆがむのをかんじるの うるさいなぁ世界
宿泊研修の事前レポート、の、調べ学習の、テーマ設定の、理由。 を、考えてみて、打ち込んで、みて。 「私は農業分野鶏〆コースで命と向き合いたいということが前提にあります。それはこの鶏〆コースを希望した理由にも重なります。コースの希望を決める際、鶏〆を選んだ動機として、「興味があるから」というものがきっかけ、というのは少なからずありました。でもそれから真剣に考えてみた時、私には鶏の命を断つということが実際にできるのだろうか、という恐怖を感じました。でも、私が生きていくためには、
めいめつした世界にすべてを諦める そんな日常 げんざい、午前2時55分 これがオレの普通、当たり前になりつつあるのがたまらなく怖い 僕はまったくショートスリーパーではないし、 寝るのが嫌いなわけでもない なんなら好きだ ねなければ普通に翌日、そしてそれをこえて数日にもわたり影響がおよぶこと、それを知ったうえでの愚行。 ねむくないひなんて、この6年いじょう、あったっけ、 もしかしたらそんな日なんてこの半生のうち、なかったのかもともおもう それでも流され、たゆたい、まわらない思
結局ボクはボクでしかない。己を信じないから誰も信じられない。そう。どこまでも汚い。きれいなものに縋りたい嘘吐きで。自分の生きる意味を最初から持っていなかった。そして持つことを拒んだ、そんなボク。傷つく資格もない。そう、ずっとずっと後ろめたかった。助けを拒み続けた。弱い、本当に、弱い。だって、ボクが死にたいのは最初からだから。矢張り最低であり続けることを望むまでもなくボクは最低だ。でもさぁ、でも、ボクは、ぼくは、誰かを大切に思うこと、この気持ちが嘘かもしれないって、思うと、本当
見果てぬ夢を見た。そんな己を軽蔑するよ
雨 雨が降っていることに気がついた 深夜2時。 時計を見て驚く。 12時半にはもう私は寝る準備を済ませていたはずで 両親もとっくに12時前後に寝ていてリビングは静寂だけが響く。 それでいて暗闇。 電気は消していたようだった。 少なくとも寝ていないことが両親にバレないように気を使う余裕があったことになんだか妙にホッとした 特に体調が悪いわけではなかったし、寝れないわけでもなかった 実際現在襲ってくる睡魔は私を最早死に誘うかのような深さがある 頭が回っていないことは明白で、しかし
「愛している人たちから絶対愛されない、けど、私は絶対一方的に愛すから」 これは嘘。 私は馬鹿だ 「誰にも何も残せない?」 「誰も僕のことなんて見ていないから」 そんなこと思うなんて、幼い、子供だ幼稚で、無知で、無垢で でもあの頃の僕には全てだったんだ そこからずっともう止まっているんだろう そんな表現がきっと僕には似合う だから そんな僕だから 「僕は誰も信じないし誰からも信じられない」 これは本当。 それだけのことを僕はしてきたし、 もうそれは私の意思で抑えられるものじゃな
星に願いを そういう陳腐な響き、願い、希望 七夕は涼し気な響きなのに 現実は茹だるようにあつい 心情と体感の誤差が非現実的な怠さを私に与える それでも私は願ってしまう 不変の物語に 「織姫と彦星が出会えますように」 二人の幸いを 短冊の迷信に 「愛する人達が幸せになれますように」 皆の幸せを どこまで行ってもそれしか思い浮かばない 星に願いたいのは誰かの幸福。 浮かぶ願いに自分がいない それがなんだか全てなような気がするんです
死時、さがしてる