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遺書_2_自分のこと
「愛している人たちから絶対愛されない、けど、私は絶対一方的に愛すから」
これは嘘。
私は馬鹿だ
「誰にも何も残せない?」
「誰も僕のことなんて見ていないから」
そんなこと思うなんて、幼い、子供だ幼稚で、無知で、無垢で
でもあの頃の僕には全てだったんだ
そこからずっともう止まっているんだろう
そんな表現がきっと僕には似合う
だから
そんな僕だから
「僕は誰も信じないし誰からも信じられない」
これは本当。
それだけのことを僕はしてきたし、
もうそれは私の意思で抑えられるものじゃない
望んだから。
偽りが僕を守ってくれると信じていたから。
見失ってから初めて知ってしまった自分の本心が空中浮遊している感覚。
だからその悲痛さを自己嫌悪に返還して
僕は自分のために自分が不幸になることを望んだ
親愛なる人が幸せになることを願った。
そこに見返りは本当に求めていないんだ
だって誰のことも本質的には信じていないから
信じられないから
だって僕はそういうふうにつくったから
「ずっとあなた達があなた達のままで在ってくれること幸せになってくれることだけが僕の望みあなた達の幸せになれないなれない世界なんて無価値。」
盲目的とすら呼べない感情。
行動原理?
この感情に気がついたのは最近だけれど
未だこの感情に名前はつけられない
でもこれだけが生きる理由だったんだ
何も知らないまま、とっくに歪んでしまっていた自分が生きるには
何かに縋るしか、なかったのかなぁ…?
自分でもわからない
それなりにきっと普通な世界に生きていたはずーー、
一般的が何かは知らないから、わからないけど
きっと多分普通だった
ならなんで私はこんなに歪んでしまっているのだろう
いじめられたから?
あれはひどかったけれど、そこまで酷くもなかった
でもその前から外れたことに興味を持っていた
いつだっけ、
小学校上がる前。
4〜5才。
つまり物心ついた頃から?
そうして僕は思い至る。
この歪みは本当に救いようがないんだ
乾いた笑みも
愉悦も
狂気も
悲痛さも
怒りも
虚しさも
ない
安らかな絶望
救われる道なんて
ない
…
笑えるよね?
それでも死ぬのは怖いんだぁ。