見出し画像

遺書_1_七夕

星に願いを
そういう陳腐な響き、願い、希望
七夕は涼し気な響きなのに
現実は茹だるようにあつい
心情と体感の誤差が非現実的な怠さを私に与える
それでも私は願ってしまう
不変の物語に
「織姫と彦星が出会えますように」
二人の幸いを
短冊の迷信に
「愛する人達が幸せになれますように」
皆の幸せを

どこまで行ってもそれしか思い浮かばない
星に願いたいのは誰かの幸福。
浮かぶ願いに自分がいない

それがなんだか全てなような気がするんです


いいなと思ったら応援しよう!