迷い
結局ボクはボクでしかない。己を信じないから誰も信じられない。そう。どこまでも汚い。きれいなものに縋りたい嘘吐きで。自分の生きる意味を最初から持っていなかった。そして持つことを拒んだ、そんなボク。傷つく資格もない。そう、ずっとずっと後ろめたかった。助けを拒み続けた。弱い、本当に、弱い。だって、ボクが死にたいのは最初からだから。矢張り最低であり続けることを望むまでもなくボクは最低だ。でもさぁ、でも、ボクは、ぼくは、誰かを大切に思うこと、この気持ちが嘘かもしれないって、思うと、本当に、怖い。嘘じゃない。うそじゃない。それは本当なのに。私って、一体何なの?なら、真実が分かる前に、そのままの形で残して置きたくて。でも、何故か迷いも生じる。