今日の詩

「お菓子を買って」と泣きじゃくる子どもがいました。
素晴らしい子どもだと思います。
何も言えずに泣きじゃくる私が、ここにいるのですから。
わがままが言えなくなった私が、ここにいるのですから。
本当に、本当に、素晴らしい子どもだと思います。

わがままが言えなくなった私 心鏡の湖

外食で鶏肉を食べ終わり、「ごちそうさま」を言いました。
ああ、にわとりさん。
私は恐れ多くも人間でした。

にわとりさん 心鏡の湖

バスに揺られ 電車に揺られ
人に揺られ 街に揺られ
国に揺られ 星に揺られ
そして心に揺られ
「気味が悪い」と感じる毎日
しかし、揺られなければ生きられない

揺らぎ 心鏡の湖

カイロで体が温まっても、心は温まらない
心はいつも吹雪いていた

カイロのぬくもり 心鏡の湖

鏡をのぞくと、ほくろの多い男がこちらを睨んできます。
仲良くなれそうにありません。

鏡の男 心鏡の湖

楽しいと思ったときには終わっている。
線香花火はいつまでも輝いてはくれない。
儚さ、それは人生の切れ間に贈られる、
どうしようもない嫌がらせである。

儚さ 心鏡の湖

恋を語れぬ者が恋を語るとき
そこには悲哀と情熱が隠されている
悲哀は恋に縁のない者である証
情熱は恋を受け継いできた先祖たちの闘争心である
瞳には灯がともり、辺りをほのかに照らしている

恋を語れぬ者 心鏡の湖

睡眠薬が効いてきて眠いため、解説や後書きはありません。

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