madoriコラボ企画~老後に食事やカフェを楽しむ庭のある日当たりの良い家
女性建築士の輪の中のメンバーでの初コラボ企画に参加させていただくことになりました。
みんな同じ土地、条件で間取りを作成するという
いわゆるコンペ形式です。
同じ設定、同じ条件でも計画をする建築士によって様々な案が出てくる
というところを楽しんでもらえたら良いなと思っています。
詳しい諸条件は上記の記事に記載してあるのですが、
この条件を凝縮したものがタイトルにもある
「老後に食事やカフェを楽しむ庭のある日当たりの良い家」
良いタイトルですね。
老後でなくてもみんな一度は憧れるテーマの家ではないでしょうか。
土地は名古屋市某所、敷地も比較的大きめで前面道路は南向きで好立地ですが密集した住宅地の為、道路を挟んで向かい側も住宅がびっしり。
前面道路幅員も4mなので狭い。
敷地形状
一応全ての条件を網羅しているつもりではありますが
私が間取り作成する上で重要視した条件は
・庭の見える明るいリビングルーム
・庭で食事やバーベキューをしたりセカンドリビング的な用途にしたい
・浴室は広めで外の景色を感じたい
・車椅子トイレと普通のトイレ2カ所がほしい
・土間収納・パントリーがほしい
この5点をメインに考えた間取りになっています。
面積
延べ床面積 101.79㎡(30.7坪)
建築面積 108.69㎡(32.8坪)
容積率 50.15%
建蔽率 53.55%
建物形状
2階建てか平屋かどちらでも良いという条件でしたが
せっかく敷地が広いし、老後に向けてのお住まいなので
段差の少ない平屋住宅で作成しました。
各部屋の配置・バリアフリーへの配慮
庭の配置に関しては南東に向けてリビングダイニングを設けて
大きな庭を作るプランも考えましたが
住宅密集地ということもあるのでインドア派なご夫婦には
人目を気にせずゆっくり過ごせる内庭にしています。
庭を通して各部屋を見渡せるので閉塞感も感じにくいと思います。
浴室と和室からも楽しむことが出来るひっそりとした坪庭も作りました。
2カ所のトイレは北側と南側で分け、車椅子用トイレは
老後を考慮して寝室から近い距離に配置してあります。
バリアフリーの家にして欲しいという強い要望があるわけではないので
どこまで配慮するか悩みましたが、
ポーチも将来的にスロープに変更をすることを念頭においていたり
玄関の土間が内庭まで続くようにタイルを敷いているのは
車椅子になっても全ての部屋へのアクセスが良いように設計しました。
モジュールも計画当初は910で設計していたのですが
930で設計し直してなるべく通路幅を確保できるようにしました。
最小で105角+PB12+仕上げで通路幅有効801
ぎりぎりですが車椅子が通れる幅です。
動線計画
私がこのプランの中で一番力を入れて計画したのは
動線です。
玄関を入り土間収納からパントリー、そこからキッチンへ続く動線は
主婦にとっては心強い家事動線です。
キッチンからランドリー、ランドリーから洗面所まで洗濯もスムーズに
行える動線にもなっています。
大まかな水廻りを北側に配置をすることで
全ての部屋に無駄な通路を減らした回遊できるプランになったのでは
ないかと思います。
風の通り道は玄関を中心に家の中へ入り、南北に通る風を
取り込める計画にしています。
今回の記事でパースも一緒に載せたかったのですが
外観スケッチ程度までしか作成が出来ませんでした。
来週?再来週?の記事でもう少し具体的なイメージパースをアップしたいと思います。
引き続きよろしくお願いします!