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夫へのラブレターは私のエゴ

夫にラブレターを書いたらモヤッとする出来事があって、でもいろいろ考えてみると、結局は私のエゴだったのかも?って話をダラダラ書きます。

お時間のある方はお付き合いください。




私がラブレターを送った経緯と夫の反応

私は決して文章が上手ではないけれど、書くことは好きなので、結婚前は夫の誕生日などにプレゼントとともに手紙を送ることがあった。

ところが、夫はイベントごとに興味がなく、「誕生日に何か欲しいものはある?」と聞いても毎回「特にない」という返事なので、次第にプレゼントを渡すことはなくなり、必然的に手紙を書くことも無くなってしまった。

内心、寂しかった。

私は夫と真逆でイベント大好き人間なので、自分の誕生日と同じくらい、盛大に夫の誕生日を祝ってあげたかったし、クリスマスやバレンタインなどのイベントも一緒に楽しみたかった。


で、そんな気持ちを抱えたまま迎えたある年のクリスマス、たまたま通りかかった商業施設で、その場で手紙を書くと1年後に届けてくれるというイベントがやっていた。

いつもだったらきっと素通りしていたけど、街中のクリスマスムードに感化され、「これはいい機会だから、夫に向けて手紙を書いてみよう」と手紙を書くことにした。

実に数年ぶりのラブレターである。

正直、内容はうろ覚えだが、シンプルに日頃の感謝を伝えて、最後に「大好きだよ」を添えた気がする。


そして、自分が手紙を書いたこともすっかり忘れていた1年後のクリスマス、我が家に夫宛のラブレターが届いた。

夫は、さっと目を通し、「ありがとう」と言ってテーブルの上に置き、スタスタとその場を離れてしまった。

「あれ?それだけ?」

夫の反応は、私が期待していたものとは少し違った。

テーブルに置かれたラブレターを見て「これって、このままここに置きっぱなしにするつもりなのかな?」と不安になった。

というのも、付き合っていた頃の夫は、私があげた手紙を、大事な書類などと一緒に箱に入れて保管してくれていたのだ。(たぶん今も入ったままだと思う)

が、今回は数日経っても一向にしまう気配がない。

しびれを切らした私は、いつまでもテーブルの上に置いておくのもなんだかなと思い、とりあえず邪魔にならない場所に動かした。

いつか夫が「大事なものボックス」にしまってくれると信じて。


数週間後、ラブレターはゴミになった

そして数週間経ったある日のこと。

内容は忘れてしまったのだけど何かメモ書きする必要があってワタワタしている時に、夫から「これに書けば?」と紙を渡された。

それはあろうことか、例のラブレターだった。

数年ぶりに書いたラブレターは、夫にとってはメモ書きに使ってもいい紙でしかなかったのだ。

その瞬間に「ちょっと~!それ私があげた手紙じゃん!」とか言えたらよかったのだけど、私の性格上それは難しくて、その時は言いたいことを飲み込んで、自らが書いたラブレターの空いたところにメモ書きした。

でも、「夫にとって、その程度のものだったんだ」という思いが消えなくて、結局、翌日に泣きながらラブレターをビリビリに破って捨てた。

もちろん夫は、ラブレターがなくなったことに気付かなかった。


悪いのは夫なのか?

私はいまだに、この数年前のラブレター事件を思い出して「私の愛情を無下にした、ひどい!ムキーッ!!」とイライラすることがある。

で、この憤りをnoteに書いて成仏させようと、ここ数日間、下書きをしながら思考を整理していたら、だんだんと、本当に夫が悪いのか?という思いが湧いてきた。


そもそも、夫はラブレターを欲しがっていたのか、

夫はラブレターなんて欲しくなかったはず。

それなのに私が勝手に送り付けて、大事にしなかったから怒って、いつまでも引きずって、夫からすれば、迷惑以外の何ものでもない。

夫にラブレターを送るという行為は私のエゴだったのだ。


「してあげたい」に潜むエゴ

ラブレターに限らず、私は日頃、"夫のために" 頼まれてもいないことをしてしまうことがある。

その背景には「夫のために何かしてあげたい」「夫に喜んでほしい」という思いがあるのだけど、そこに「感謝されたい」とか「優しいと思われたい」といった邪な気持ちが一切ないとは言い切れない。

何かしてあげた時には「ありがとう」と言ってほしいし、満面の笑みで喜んでほしいと思ってしまう。

この気持ちが、エゴなのだ。

本来、「してあげたい」気持ちだけなら、「ありがとう」を言われなくても何とも思わないはず。

だけど、「してあげた」結果、「ありがとう」を言われなくてモヤッとしたのだとしたら、そこにはエゴが存在していたことになる。

だから、ラブレターを送る行為も、夫の反応が期待通りでなくてモヤッとしている時点で、私のエゴだと言えるわけだ。

そう考えると、ラブレター事件をたまに思い出して夫に対してイライラするのは間違っているのかもしれない。


一件落着!

こうして、私はラブレター事件のイライラを消化した。

エゴ自体は決して悪ではないのだけど、それを他人に押し付けたり、それによって他人に迷惑をかけたりするのはよくないこと。

エゴを押し通すなら、相手の反応が自分の思い通りでなかったとしても、そこに文句を言ってはいけないよね、ってところに落ち着いた。

これにて一件落着。

(でもやっぱり、もう少し喜んでほしかったし、大切に保管してほしかったけどね!!)←エゴ丸出し


てなわけで、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!


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