少女漫画を読んだら、夫のことがもっと好きになった
私はつい数ヶ月前まで、少女漫画にハマっていた。
きっかけは、「山田くんとLv999の恋をする」というアニメを観たこと。
(恋愛系のアニメを見るのは、幼い頃にTVで放送されていた「ママレード・ボーイ」以来かも)
話が面白いのと、登場人物がみんな素敵なのと、何より山田くんが最高にかっこいいのとで、私の心は鷲掴みにされた。
あまり年齢のことは言いたくないけれど、30歳を過ぎて、まさか高校生とか20歳そこらの恋愛ものにときめくなんて思いもしなかった。
そして、全国の山田ファンの皆さんと同じように、アニメをもう1周して、原作マンガを3周くらいして、スマホの待ち受け画面を山田くんにした。
あまりに興奮しすぎて、「3次元より2次元!」と、仕事から帰宅したばかりの夫に大声で叫んだこともあったなあ。(しみじみ)
それから数週間は山田くんに夢中だったのだが、次第に、山田くん以外のイケメンも拝みたくなった。
そして、他の少女漫画を読んだり、恋愛系のアニメを見たりして、しばらくの間は二次元の世界でときめきライフを楽しんだ。
でもそのうち、「現実世界でもキュンキュンしたい!」と思うようになってしまった。
もし結婚していなかったら、すぐにマッチングアプリをインストールしていたと思う。
だが、さすがに結婚している身で新たな出会いを求めるわけにはいかない。
そう考えた私の脳は、自然と夫をターゲットにした。
そう、ある瞬間から、夫を見る度「あれ?こんなにかっこよかったっけ?なんだか私、ドキドキしてるぅーっ!」と思うようになったのだ。
これが、俗に言う、少女漫画脳とかいうやつなのかもしれない。
いや、頭の中がお花畑というべきか。
そこからは早かった。
とにかく夫が素敵に見えて仕方がない。
夫の笑顔がまぶしく感じ、いつもより夫が優しい気がした。
それと同時に、少女漫画を読んでいて「え、これ夫やん」と思うことも多くなっていった。
「何かあった?」と優しく声をかけてくれる→「夫やん!」
「大丈夫だよ」と頭をなでてくれる→「これも夫ですやん!!」
ふとした時にハグしてくれる→「完全にうちの夫ですわ!!!」
見た目はさておき、私の夫は、なかなかのイケメンキャラ(心が)だということに気付いたのだ。(※注意 あくまで中身の話)
こうして、私は少女漫画を卒業した。
現実世界にもキュンキュンできる要素があると分かったからだ。
3次元も悪くない。
もし今、パートナーとのマンネリに悩んでいる方がいたら、私は少女漫画を読むことをおすすめしたい。
キラキラフィルターがかかって、現実がより素敵に見えたり、パートナーの良さを再認識できたりするから。
逆に理想と現実とのギャップに落ち込む可能性も否めないけど。
私は、少女漫画を読むまで、夫が中身イケメンだということをすっかり忘れていたが、今回のことで改めて夫の良さを思い出した。
だから、今後、夫の言動にイライラしたり、落ち込んだりした時は、また少女漫画を読んで、夫への「好き」を再確認しようと思う。
少女漫画、最高。