麻倉葉には手を出すな!
幼少期に見ていた「シャーマンキング」がリメイクされて放送中だ。
アニメやドラマを追って見るのは億劫になってしまったけれど、シャーマンキングを観ると巫力(ふりょく:シャーマンの精神力)が回復するので毎週元気が出る。
主人公の麻倉葉は、少年漫画にしてはユルすぎる性格で、そんな葉が今も昔もカッコいい。
子供の頃にスルーしていた台詞も、改めて聞くと刺さるものが多くて、中学一年生という若さにして悟りの境涯にいる麻倉葉の魅力を再認識させられる。
葉はシャーマン(あの世とこの世を繋ぐもの)だ。普段ボーッとして心を空にしているのも、霊との対話を重んじているからであり、人同士のしがらみをほとんど気にしない。
葉の台詞を聞くだけでも人となりが伝わってくる。ただ優しいだけではなくて、強さを秘めた言葉が多いように思う。
『オイラは無理はしない だから無理じゃない』
『それじゃ競争して負けた"夢"はどうなるんだ?少なくとも負けたみんなの"夢"はだめになっちまうじゃないか』
『奪うのはほんの一瞬 でも守るのはずっとだ』
『諦めてラクになるくらいなら 死んでラクになった方がマシってだけだ
だけど今諦めてラクになっちまったら 一生ラクな気持ちでいられなくなるような気がしたんよ』
荒んだ心に葉くんの一言一言が染みる、、
あまり有名なセリフじゃないかもしれないが、昔読んだ時に一番衝撃を受けたセリフがあった。詳細に覚えてないけど、
『面倒ごとは多い方が、一つ一つが軽くなる』
というニュアンスだったと思う。
いや、そんな馬鹿な。一個一個が面倒なのに、それが重なると軽くなるって有り得る...?
悩みばかりの多感な自分にとって、あまりに非現実的なセリフだった。
でも葉くんが言うと、信じれる気がするんです。
その人生観というか、思考回路がまさに今の時代求められていると思った。
悩めども悩めども面倒ごとは消えないし、結局この身を引きずっていくしかない。
でもきっと葉くんは「まあなんとかなるさ」って声をかけてくれる。
自分に自信は持てないけど、麻倉葉の言葉になら信頼をおける。だからそれを信じれば強くなれる。
よみがえれ。