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まちづくりを市民がゲームで構想?! 小林市シムシティ課 【PR研究所050】
地方創生はなかなか難しいものであり、まちづくりはハードルが高く市民が気軽には参加しにくそうなイメージがあります。
そんななか宮崎県小林市は、まちづくりを「シムシティ」都市シミュレーションゲームにて構想することをはじめました。
市の中で「シムシティ課」を高校生とともに立ち上げてしまいました。
誰もが参加しやすいゲームで、公式にまちづくりを構想してしまおう!というまさかの発想です。公式HPでは、以下のように紹介されています。
親しみのある「ゲーム」で視覚化することで、
誰もが参加できるまちづくりへと、変えていきます。
街はみんなのものだから。
まちづくりだって、みんなのものだと思う。
シムシティビルドイットを用いて、
ゲーム内に、小林市の街を再現。
それを箱庭に、理想の未来像を議論する、
市長公認の新しい課です。
課のメンバーは、市長、市役所職員、
そして小林市の未来を担う、地元の高校生たち。
また、市長自身がYou tubeで近況を発信することで、何をやっているかイメージがつきにくい「市長」という存在を身近なものに変えています。
ファミ通.comによると、「シムシティ課自体は、秀峰高校の選択授業の学習プログラムに組み込まれており、学生さんたちは約3ヵ月に渡ってワークショップ(体験型講座)を行い、理想とする街作りや小林市のあるべき姿を話しあった」そうです。
市長に向けてこんなまちづくりにしたい!とのピッチも行われ、「エンタメ推し」「働きやすい」「自然を求めて」などさまざまな角度からの提案がされました。
この企画は、電通PRと小林市の共同で考案されました。
(公式グッズもたくさん!デザインもかわいい。公式HPよりスクショ)
PRの事例として注目すべき点は主に1つあります。
それは、まちづくりを市民全体を巻き込んでやりたいけど参加障壁が高い、、という問題を本質的なクリエイティブ発想で解決している点です。ゲームにすることにより、対象年齢を下げるだけでなく対象範囲を増やしています。ゲームをダウンロードすることでたくさんの市民が自分ごとにして意識することができます。パブリシティを集めればいいんでしょ!(目立てばいいんでしょ!)という短絡的な企画ではなく、どこが課題の本質でありどこでクリエイティブな発想をすれば多くの人を巻き込めるのかを見極めた企画が評価すべきPRだと考えます。