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海の生き物が食べられるプラスチックを。ビールブランドSaltwaterの取り組み 【PR研究所070】

概要

 フロリダ州の地元ビールブランドであるSaltwaterは、缶ビールを束ねるプラスチックを、海の生き物が食べれるようにしました。サーファーの多いフロリダでは、この取り組みが大きな支持を得ることになりました。

課題・背景

①アメリカで消費されるビールの50%は缶だそうです。缶を留めるプラスチックを、海の生き物が食べちゃったり絡まったりする事故がたくさん起きていました。

②Saltwaterは地元のビールブランドであることから予算が限られていました。

ターゲット

 フロリダのサーファーをはじめとした海好きのジモティーたち。漁師や海の安全を守る人たち。

目的

 海の生き物を守るため
 地元に支持されるようなビールになるため 

施策

 ビールの缶を留めるプラスチックを、海の生き物が食べられる素材に変えました。なんとその特殊なプラスチックは、ビールの醸造プロセスで生まれる副産物でできているそうです。

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動画よりスクショ)

結果

 電通報によると、1億以上のSNSインプレッションがあり、地元のビールブランドでありながらもアメリカ中で注目を集めたそうです。

PRの事例として注目すべき点

 PRの事例として注目すべき点は主に1つあります。
 それは、海の生き物が食べても大丈夫なプラスチックを作ることによって、Saltwaterを買う「意味」を付与していることです。特にサーファーや漁師といった海を愛する人たちからは、「どうせビールを買うならSaltwaterだな!」という「意味」をより感じとってもらえると思います。

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