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ペットが現代特有の「孤独」を助けてくれることを科学的に証明 ペット食品メーカーMARS Petcare【PR研究所046】
若者も高齢者も人との繋がりが少なくなってしまい「孤独」または「孤立」してしまうことは、現代特有の問題です。
内閣府の調査によると、日本では2016年時点で約656万人の高齢者が一人暮らしをしており、これからも増加していく見込みです。
そんな中ペットフードやペットケア製品メーカーのMARS Petcareは、ペットが現代特有の「孤独」に対して有効だと科学的に証明することをはじめました。
アメリカでも深刻な社会問題になっている「孤独」「孤立」("loneliness epidemic"と言うそう。)ですが、Brigham young Univ.によると「孤独」であることは1日に15本タバコを吸うことと同じくらい、死への危険性があるそうです。
1日タバコ15本分はかなりヤバそうですね…メンタル的にかなり良くないようです。
2018年ペット製品メーカーのMARS PetcareとPR会社エデルマンは、この社会問題に対してペットが有効なのではないかと調査をはじめました。
すると、2000人のアメリカ人のうち85%がペットと戯れることで「孤独」改善のためになんらかの希望があると回答したのでした。
(MARS Petcareがサミットで出した提言。エデルマンHPよりスクショ)
データを公表したのち、第1回 社会的孤独と動物を考えるサミットを開催しました。世の中に対して「ペットは孤独に対して有効なのでは?!」と提案したのです。
サミットでは参加者のSNSなどを有効活用し、社会全体で本格的に「ペットと孤独の関係性」について考えるべきだと啓蒙をしました。
これからより詳しい調査が必要ですし、それをどこが主導で行っていくのかも道半ばではありますが、未来への可能性を感じるサミットでした。
エデルマンの報告によると、多数メディアを通して2億5800万人にインプレッションできたそうです。
PRの事例として注目すべき点は主に2つあります。
1つ目は、実際の調査を重ねてPRしていくことです。PRにおいてファクトはとても重要な役割を持っています。今回で言うと
2000人のアメリカ人のうち85%がペットと戯れることで「孤独」改善のためになんらかの希望があると回答した
という調査結果がファクトになります。問題の全てを解決するようなビッグソリューションではなくてもいいんです。調査結果をもとにたくさんの人を巻き込み、議論することで木の年輪のようにプロジェクトは大きくなることができます。
2つ目は、MARS Petcareが市場を独占するのではなく、あくまで社会活動を起こした中心人物であり、周りをどんどん巻き込んでいくスタイルであることです。「ペットが孤独に対して何らか有効なのでは」というテーマを社会全体で考えていくようにすることで、他業界との協調もできます。結果として、1社でやるよりも大きなことができるというメリットが出てきます。