憧れる人がいない。だからわたしがロールモデルになる
今通っているキャリアスクールでは、月に1回コーチングを受けることができます。
初回のコーチングでは、自分の価値観に向き合うワークを行いました。ワークの中には、自分の憧れの人を5人思い出して、なぜ憧れているのか書いていき、その5人に共通することがなにかを見ていく工程があります。
正直、憧れている人が全く浮かびませんでした。必死に考えた結果、わたしの人生に影響を与えてくれた人の名前を5人書きました。
そこから「憧れの人」についてずっとひっかかっていたんです。でも最近、ちょっとしたきっかけでそのもやもやがあっさりと消えたので、書き残しておきたいと思います。
憧れの人ってなんだろう
「憧れの人」と聞かれて、全く頭に浮かばなかったので、他の人がどんな人を憧れの人としてあげているのか気になって仕方ありませんでした。
キャリアスクールのコーチングはグループで行います。当日は3名の方とご一緒できて、みなさんの憧れの人についてお話を聞くことができました。
とっても楽しそうに憧れの人について話すみなさんを見て、衝撃をうけると同時に、とてもうらやましいと感じている自分がいました。
どこかもやもやした気持ちがずっと心に引っかかっていたんです。
「憧れの人はあまりいない」コーチの言葉で気付いたこと
もやもやしていたところに、タイムリーにお世話になっているコーチが憧れの人について話をしてくれました。
コーチはこんなことを言っていました。
この言葉を聞いたときに、新卒で入社した会社でお世話になった先輩のことを思い出して、今まで感じていたもやもやが一気に晴れていきました。
ロールモデルがいない問題
新卒で大手の人材系総合サービス企業に入社した私は、結婚・出産を経ても働き続けている女性がいない職場に驚きを隠せませんでした。
配属部署は6:4で女性の方が多い職場でした。平均年齢は28歳ほどで、男性の6割はすでに結婚し、中には子育てをしている人もいます。
でも、女性で結婚・出産をしながら働いている人は、当時はまだいませんでした。出産をすると事務職に異動になり、営業から去っていく。
仕事も頑張りたいけど、いつか結婚して出産したらこの仕事は続けられないんだなと漠然とした不安を抱えていました。
そんなことをポロッと先輩に話したことがありました。その先輩ははっきりと、「私もこの会社にロールモデルはいない」と言ったんです。
そして、そのあとにこう続けました。
このときから、私のロールモデルは完全にこの先輩になりました。ロールモデルになろうと決意して行動する人に、私もなりたいと思ったんです。
なりたい自分とのギャップにもがいて生きている
この頃からずっと、誰かに近づく努力じゃなくて、なりたい自分と現実のギャップをどうにか埋めるためにもがいて生きているんだと思います。
だから、憧れの人と聞かれてもでてこない。コーチと同じように、自分と戦っているんだとわかりました。
それに気付いてからは、憧れの人がいない自分を受け止めることができたし、それでもやもやしたり、焦る必要はないと自分に伝えられるようになりました。
自分の気持ちを大切にこれからを過ごしていく
そもそも意外と衝動的というか、自分の直感に従うタイプなんだよなと改めて思っています。
新卒で入社した会社を2年弱でやめてしまったときも、先輩に「これ見てから決めなよ。」とプラダを着た悪魔のDVDを渡され、お休み中に見た結果「会社やめよう!」と決めたんです(笑)。
だから、憧れの人を目指して頑張るというよりは、今なにに惹かれているのか、なにを楽しいと思えるのか、そこを大事に生きていったほうがあっているんだなと思うんです。
憧れの人を探すんじゃなくて、自分がなにを大切にしたいのか考えていく。それを大切に過ごしていく。そうやってなりたい自分に少しずつ近づいていければいいかな。
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