節分前の鬼の会話

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鬼は外 福は内
毎年節分は
豆を撒かれて追いやられる鬼達

それを毎年、当たり前の様に思っていた
鬼達の中の1人の赤鬼が言いました

「なんで俺達鬼はいつも悪者で
節分には豆をぶつけられて
逃げなきゃいけないんだ?
俺達、そんなに悪い事してるのか?」

すると、もう1人の青鬼が

「地獄で閻魔様のお手伝いしてるからかなぁ?」
と言いました

すると赤鬼は

「そりゃぁ…側から見たら酷い事してる様に
見えるけどさぁ…
あれって、地獄にくる様な事を
人がしなきゃ良いだけだろ?
そんな人がいたから、俺達は閻魔様に
仕事を依頼されたんだ…
元はと言えば、地獄に来る様な事をした
人間の方がよっぽど酷いと思うけどなぁ…」

「そう言われればそうだけど…
地獄で大変な思いをした後に、
気付きを得た魂が天に登る姿は
美しいじゃないか
本来は皆んな美しい魂なんだよな」

「色々あってくすんじゃってるだけでさ…」

「まぁなぁ…
天に昇る魂は、本当に美しいよな
だからこそ…見た目も鬼だけどさ…
心を鬼にして仕事をしてたんだけどさ…」

「でもやっぱり…
どうにかして、鬼も内にして
皆んなで仲良く恵方巻きを
食べる方法ないかなぁ?」

「俺そのために…
怖いイメージが和らぐかと思って
角もパンツもピンクにしてみたんだけどなぁ」

「そろそろ俺達も悪役をやめたいよなぁ…」


なんて事を鬼達は
話して居るのかもしれません。


自分の中にいる鬼も
もっとよく観てあげたら…
愛を送り一緒に居てあげたら…
優しく可愛い鬼に変わるのかもしれません

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