【観劇レビュー】ONE PIECE STAMPEDE

ようやく見てきた。8月公開したのに今の今まで先延ばしにしていた理由は継続してお読みくださっている方ならなんとなく察していただけるかもしれないが、このnoteが初めての方の為に原因を貼っておこう。

と言うわけで、「推しが必ずひとりは出ている」と噂される本作。私の推しですか?頭おかしいカラーリングの革命軍参謀総長です(出てた)一体どこにあんなカラーリングのコートが売っているのだろうか。誰チョイスなんだ。

本当に出演キャラクター数が多い。入場特典でもらえる冊子には「どちら様で…」と言いたくなるレベルのマイナーキャラクターも居たり。何が凄いって誰もが知る作者が一番凄い。よくこんだけ「名前のあるキャラ」を作れたなぁ、としみじみ。きっと作中では1回しか出なかったキャラクターも居ただろう。大舞台で日の目を見ておめでとうである。

今作、2年(実質年月としては10年以上)の時を経て再開したキャラ同士も居た。代表格は「Mr.0(サー・クロコダイル)」と「ミス・オールサンデー(ニコ・ロビン)」ではないだろうか。喧嘩別れ(語弊)した後に宿敵(ルフィ)の船に乗る昔の女との再会である。お兄さん今どんな気持ち⁉︎(やめてやれ)

最大の見所且つきっと多くの人の『時が止まった』のは最後のワンシーンだろう。特に彼を失い悲しみにくれている皆様にとっては感情の行き場を失う程に衝撃的だったのではないだろうか。そう、まさかのエース登場である。歌姫アンの能力にて幻影として姿を現したのだ。

過去作品を振り返って見ても、エースはマリンフォード編関連以外で映画に登場したことはなく、言うなれば初めて「火拳のエース」としての一撃をぶっ放してくれたシーンだった。最後の最後までエンドクレジットにさえ名前が乗らなかったし誰も「エース」って言わなかったけどな。そこが憎い。

ゲームや二次創作、果てはパロディの中でしか実現すまいと思っていた大人になった長男二人の並び。たしかに映画館で、あの一瞬、彼の声がした。夢にまで見たふたりがそこにいる。これを涙無しで見られるものか。号泣ですとも‼︎!

敢えてこの場でのご紹介となるのはお許し頂きたい。
東京ワンピースタワーでは毎日ライブ&ショーが開催されているのだが、約半年前に終了した前作「PHANTOM」では、同じくビジョビジョの実の能力者である歌姫アンの力により「ルフィ&エース」と言うワンショットがあった。その後、エースが私達の前に現れ、「弟を宜しく頼む」と優しい声で言い残し消えていく…と言う、こちらも涙してしまうようなシーンがあったのである。

不肖私、確かに推しは参謀総長なのだが、ONE PIECEの入りはアニメのエースなのである。そう、アラバスタ編の。久しぶりに出てきたと思ったら捕まっちゃうし、死んじゃうし、どうなってんだ…と私の心を救ったのがサボくんなのである。サボはなぁ…幼少期のCV竹内順子が強かったよね…(順ちゃん大好き)

でもその代わりにサボ再登場は喜んだもののサボがメラメラの実ゲットして火拳放った瞬間は号泣したし、エースと同じようなこと言う度にエースのシルエットが出るじゃん。あの長男達私を殺してくる…(だんだん崩壊し始めた)

そうしたら!映画で!まさかのですよ!死ぬわそら。

友達と観に行ったのだが、推しが多い系女子の彼女が随所随所で刺されているのを横目に「はぁ〜ルフィかっこよかった〜」と思っていたら最後に大爆撃。エンディング全部終わっても涙が止まらず、お友達には大変ご迷惑お掛けしました。いや無理だって。

正直、事前告知CMでは「何にもわからん…」と言いたくなるような映像の小出し連続だったため、何がテーマやらさっぱりだったが、これは本当に素晴らしい作品だった。そして作者である尾田栄一郎氏が「ONE PIECE終わっちゃう」とコメントしていたのもよくわかる。毎度毎度「こんな大作作って次どうすんの?」と思ってしまうが、そこを越えてくるのがONE PIECEの映画スタッフである。

次は原作も終点が見え始めてきた。大きく話が動こうとしている。次回は映画が先か、原作にけりがつくのが先か。どちらにせよ、最後までずっと応援したい。

素敵な映画をありがとう。…で、円盤の発売いつですか?

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