もりみずは

油彩、水彩で動物を描く。美術解剖学会 会員 Twitter: @mizuha_mori…

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油彩、水彩で動物を描く。美術解剖学会 会員 Twitter: @mizuha_mori suzuri: https://suzuri.jp/Mizuha_Mori

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森水翔個展「動静と表情」個展あいさつ文前文【美岳画廊5/9(月)-5/14(土)まで開催】

こんばんは。 久しぶりのnoteの投稿です。みなさん本日はいかがお過ごしでしょうか? 私は個展の初日を無事に終えることが出来ました。 天気の悪い中ご来場頂いた皆様誠にありがとうございました。 今回は、本日から開催の美岳画廊での個展の挨拶文前文を公開いたします。 展覧会へ行くのが難しい方、展覧会に行ったけど、どんな展覧会だったっけ?という方、これから行く前に展覧会の内容が気になるという方へ読んでいただければと思います。 少々長い自己紹介のはじまりです。よろしければどうぞご一

    • 【作品解説】「ピッコリーノ展-young-」美岳画廊【12月9日〜12月14日迄】

      今年もあと少しで終わり、新しい年を迎えますね。日照時間が短くなり、夜の時間が長くなりました。外に出るときは、耳がひんやりして手のひらの温もりを感じるくらいの寒さです。以前よりも一層、お部屋にいる時間が増えた方もいるでしょう。 今年の展覧会納めは八丁堀の美岳画廊さんで開催中のピッコリーノ展です。有り難いことに、今年の会期を合わせて3回出展させていただいております。 今回の作品解説は展示中のキツネをモチーフに描いた絵画2点についてです。 展覧会は終了しておりますが、是非お読

      • 【作品解説】━ 新鋭作家展 ━ GINZA トランキール Tranquille!【10月21日〜27日迄】

        東京は暖房をつける日も出てきました。暖かい飲み物が美味しい時季です。 先日、GINZA SIXで開催された展覧会が終わりました。お越しいただいた皆様誠にありがとうございました。 展覧会は既に終了しておりますが、どうしても作品解説を書きたいので、noteに残しておきます。 展覧会を観られた方も、そうでない方も、お茶を飲みながら休憩の際に読んで頂ければ幸いです。 ちなみに展覧会ではこんな感じに展示してもらいました。 二つのフンボルトペンギンの作品が並んでおります。左の小

        • 【マル秘展】持続可能な活動の為に、私は好きなものを描く。【9/28-10/3まで】

          noteの投稿は久しぶりです。皆様お元気でしょうか? 2021年の私は毎月展覧会があり、ひたすら絵を描いておりました。まぁ、2020年も2019年もそんな感じでしたね(^^;;  大変だけど、展示の機会があるのは有り難いものです。 何故冒頭からこんな話をしたかというとですね、定期的な活動の中で思うことがあり、今回の展覧会へ参加する経緯になったからです。 本日、28日から開催の「マル秘展」 こちらは、普段異なるテーマやモチーフを描いた作品を発表しようという展覧会です。

        森水翔個展「動静と表情」個展あいさつ文前文【美岳画廊5/9(月)-5/14(土)まで開催】

        • 【作品解説】「ピッコリーノ展-young-」美岳画廊【12月9日〜12月14日迄】

        • 【作品解説】━ 新鋭作家展 ━ GINZA トランキール Tranquille!【10月21日〜27日迄】

        • 【マル秘展】持続可能な活動の為に、私は好きなものを描く。【9/28-10/3まで】

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        • 2021年個展制作日記
          26本

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          【作品解説】「朽葉のゆく先、水辺を彩る」-八丁堀「涼風会展」-【7月31日〜8月5日まで】

          夏真っ盛りの日々、皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は只今開催中の「八丁堀・涼風会展」に展示させていただいている作品をご紹介します。 涼風会展とは、夏の暑い季節に、涼を感じる作品をということがテーマの美岳画廊の展覧会です。有り難いことに3年連続出展させていただいております。 今回はマガモの新作を展示させていただいております。 【朽葉の行く先、水辺を彩る】 こちらは油彩の小さな作品です。 朽葉とは、枯れ落ちた葉のこと。 池の色は池の中の微生物や浮遊物により緑色になり

          【作品解説】「朽葉のゆく先、水辺を彩る」-八丁堀「涼風会展」-【7月31日〜8月5日まで】

          【作品解説】渋谷・東急本店 8階美術ギャラリー開催「涼風会展」【7月22日〜28日まで】

          久しぶりの作品解説です。皆さま、夏の暑さに滅入っていないでしょうか?? 本日から始まる渋谷・東急本店 8階美術ギャラリーで開催の「涼風会展」 涼風会展は夏の暑い時季に、暑さを和らげる涼し気なアート作品をテーマにした展覧会です。大変有り難いことに、ここ3年続けて参加させていただいております。 八丁堀で開催されていた本展覧会、今年は渋谷・東急本店 8階美術ギャラリーにてスタート致します。7月末に八丁堀でも開催されますが、メンバーと作品が変わります。是非、東急からご覧いただけ

          【作品解説】渋谷・東急本店 8階美術ギャラリー開催「涼風会展」【7月22日〜28日まで】

          【作品解説】午後2時のおひつじ座のひみつ

          今年もゴールデンウィークが始まりますね。 新宿にあるアートコンプレックスセンターでは「ACT小品展2021」が始まりました。240点以上のSM(サムホール)サイズの作品が展示されております。わたしも1点展示させて頂いておりますが、今回はその作品の紹介をします。 普段動物を描いている作家が何故人間を描くのか?タイトルの意味など、解説していきます! もちろん、解説がなくても良いよという方もいるので、この話はここだけの話。 ✌︎('ω'✌︎ ) 1.制作のきっかけ今までわ

          【作品解説】午後2時のおひつじ座のひみつ

          松坂屋上野・大丸東京開催「neo・マチ絵ール展」の作品紹介

          本日、4月21日から上野松坂屋にて「neo・マチ絵ール展」が開催されました。今回の記事はこちらに展示している二作品を紹介します。 皆さま、久しぶりのnoteの投稿ですね。今までは個展「棘の気息」に向けての投稿が主でしたが、今後も作品紹介のツールとしてnoteを活用したいと思い、再開しました。 そんなに長くない記事ですので、これから展覧会へ行かれる方も、遠方でご来場が難しい方も最後までお読み頂ければ嬉しく思います。 早速、ウサギの作品から紹介していきましょう! 「Pas

          松坂屋上野・大丸東京開催「neo・マチ絵ール展」の作品紹介

          からだの内側から好き

          実は小さい頃から犬と仲良くなることが得意でした。今思えば動物が好きになったのは仲良くしていた犬がきっかけでした。昨日は仲良しのキリちゃんと久しぶりに再会。キリちゃんは人間が大好きな犬でよく人に突っ込んで、撫でて〜とおねだりします。ずーっと触らせてくれる優しくて可愛い子です。撫でるのを止めると、もっと〜〜〜、撫でてくださいっ!と頭を擦り寄せてきます。可愛すぎです。 心からと言うか体の内側から愛しいって気持ちになります。私は犬と出会う為に生まれてきたんじゃないかってくらい、犬に

          からだの内側から好き

          物語から描く絵

          自分でストーリーを作って絵を描くこともありますが、次の作品は宮沢賢治の物語を借りて一つ作品を描こうと思います。 宮沢賢治といえば有名な童話作家ですが、奇妙な話だったり、悲しい話だったり、子どもだけでなく大人が読んで心に残る話が多いですよね。 今回は銀河鉄道の夜とキツネをかけて、絵を描こうと思います。 銀河鉄道の夜はタイトルだけでもいろんな作品に使われているのでみなさんご存知だと思われます。 今回私が描く「銀河鉄道の夜」はその話の場面ではなく、カムパネルラとジョバンニの

          物語から描く絵

          線描の力

          今日は東京ステーションギャラリーにて開催中の河鍋暁斎の底力展へ行ってきました。下絵にフォーカスを当てた展覧会だと聞いて、暁斎の卓越した画力の根底を見られると思い、ワクワクしながら観てきました。平日でしたので割と空いていて、見たい絵を好きなタイミングで並ばずにじっくり堪能出来ました。 感想は沢山ありますが、そんなに沢山書いてもまとまらないので、特に印象に残ったことについて書きます。暁斎の線は観察と模写の力が強いなと思う印象がありました。私が思っていた以上に模写をしていて、とこ

          アトリエ借りました!

          さて、いよいよ個展まで一か月とちょっとになりました。 個展のお部屋は広いので、せっかくなら大きな絵を描こうと思い、アトリエを借りました。 3年ぶりのアトリエでの制作です。とても捗ってます。やっぱりアトリエは良いですね!! いつか自分だけのアトリエを作れるように頑張って絵を描こうと思いました。 今日の制作写真はうさぎの油彩デッサンです。

          アトリエ借りました!

          ペン画制作過程①

          今描いてる作品が完成したので、制作過程をnoteに掲載します。 私は自分の制作過程や完成を披露するのに特に抵抗はないので、「へ〜、こんな風に描いているんだ」ぐらいの気持ちでご覧下さい♪ 使用画材:ミリペン0.03、ミリペン0.5共に顔料インク使用 ①鉛筆で大まかな形を描いてからペン入れ この鉛筆の線は描き進めていく途中で徐々に消していきます。そして、顔や胸部など画面の手前にくるところからペンを入れます。ペンの入れ方は骨格や毛の流れを意識して入れます。 ②顔周辺を細か

          ペン画制作過程①

          ペン画で挑戦します。

          わたしの作品を知っている方の多くは、森は油彩で動物を描いている作家だと思っている方が多いと思います。わたし自身よく油彩の話をしたり、質問を受けたりします。 ずっと見ている方は森は油彩だけではなく、水彩や鉛筆、ペン画も描くと思っていただいていると思います。わたしは描きたい表現やテーマによって画材を変えてます。 次の展覧会(細密展16)は、細密描写に適したペン画で挑戦しようと思っています。しかもオール新作、オールペン画です。 線が好きと感想を頂くこともあるので、私の線が好き

          ペン画で挑戦します。

          カラスとamabile

          タイトルを決めるとき、まず日本語か英語で悩みます。どちらにも当てはまらないときはフランス語やイタリア語から持ってくるときもあります。今回は音楽用語から付けました。音楽用語の響きや意味ってとても魅力的に感じませんか?音を奏でる時に、柔らかく(dolce)、静かに(tranquillo)、表情豊かに(espressivo)…イメージを音で表現するなんてどうしたら出来るんでしょうか? いつも感情を表現する時は視覚を意識することが多いので、音の世界にも浸りたいなと思います。 新作

          カラスとamabile

          小休憩と芯

          これから個展前に3つグループ展があるので、個展の制作は少しお休みをして、次の展覧会に向けて制作をしてます。 最近、絵を更新していくということをよく考えます。変化し過ぎてしまうと芯が弱くなるけど、しないのも見慣れてつまらなくなってしまう。 この絵を描いたら、次はこんな絵を見せたい。 でも地続きで繋がっているのを感じて欲しい。 そんなことを考えて新しい方法を手探りで試していると、たまに不安になるときもありますが、動物という生涯描き続けるであろう彼らがいると心強いです。きっ

          小休憩と芯