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ため息俳句 小望月

 昨夜来、音をたてて風が吹いている。
 今季一番の寒い朝。
 隙間風はなんとか免れているのだが、それでも家の中にも冷気は流れ込んでくる。
 朝から炬燵を抱えて過ごしていたので、昼食後、これでは「いかん」と身支度をした。顔を洗って、髭も剃った。床屋に行こうとしたのだ。
 さて出かけようとして、ふと、木曜日は、定休日であったような気がした。さっそく、携帯で確認すると、果たして営業開始は金曜日の9時30分からであった。つまり、本日休業日。
 外出の格好のまま再び炬燵の電源をONにした。
 あったかい。
 
 ここまでが、今日の午後1時を少しまわった時間に書いたこと。そうして、今午後10時40分。
 
 相変わらず風の音が切れ間なく、時折窓が震える。
 折しも明日が望月、今夜は小望月が煌煌と光っている、・・・いやそのはずだ。

 いやいや、たった今ベランダに出て、確認した。

現時点、2024年1月25日PM10時43分の月

 ほぼ真直ぐの頭上、空の真ん中に玲瓏たる円、月があった。
 風が冷たかった。
 そうして、星々も。
 まさしく、冬の夜空。
 久しぶりの夜空。

風すさぶ今宵寒中小望月

寒月や久しく無きは恋心