ため息俳句 小望月
昨夜来、音をたてて風が吹いている。
今季一番の寒い朝。
隙間風はなんとか免れているのだが、それでも家の中にも冷気は流れ込んでくる。
朝から炬燵を抱えて過ごしていたので、昼食後、これでは「いかん」と身支度をした。顔を洗って、髭も剃った。床屋に行こうとしたのだ。
さて出かけようとして、ふと、木曜日は、定休日であったような気がした。さっそく、携帯で確認すると、果たして営業開始は金曜日の9時30分からであった。つまり、本日休業日。
外出の格好のまま再び炬燵の電源をONにした。
あったかい。
ここまでが、今日の午後1時を少しまわった時間に書いたこと。そうして、今午後10時40分。
相変わらず風の音が切れ間なく、時折窓が震える。
折しも明日が望月、今夜は小望月が煌煌と光っている、・・・いやそのはずだ。
いやいや、たった今ベランダに出て、確認した。
ほぼ真直ぐの頭上、空の真ん中に玲瓏たる円、月があった。
風が冷たかった。
そうして、星々も。
まさしく、冬の夜空。
久しぶりの夜空。