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ため息俳句 おいなりさん

 コンビニでも売っている、あの助六寿司の稲荷寿司に対して、当地の名物おいなりさんは、ほぼ倍の大きさを誇る。一般的な油揚げは横長の長方形であるが、あのサイズのままの油揚げにご飯がつめ込まれている。
 であるから、そのおいなりさんなら二つというか二本というか、それで結構お腹いっぱいになる。
 市内妻沼の周辺の名物で、自分の知る限りでは、寿司屋さん三軒と道の駅販売の四種類があって、老人の間ではそれぞれに贔屓のものがあるらしい。
 そういうわけで普段は地元の店のものを食べてはいるのだけれど、申し訳ないが、自分としては市境の利根川を越えて、隣町の寿司屋さんのおいなりさんが一番好きだ。
 この店のおいなりさんはかんぴょうを巻かれている、妻沼あたりでも以前はあったのだが、この頃見かけない。小生、かんぴょうが好きなのだ。
 地元で一番有名なのは、国宝の妻沼歓喜院聖天堂が建つ境内のおいなりさんだ。我が家でもだいたいはこのお店で買うのである。であるのに、隣町のがよいとか言ったりしたら、・・・・・、言ってしまったのだが。

 おいなりさん土産に渡る冬の河