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ため息俳句 新米


新米の袋抱えて妻帰る


妻が買ってきたのは、世に聞こえた銘柄米などではなくて、地元で広く栽培されている品種だ。ちかくのJAの直販所で買ってきたものだ。

とにかく、新米を今年も食えることになった。
めでたい。
一年は元旦に始まるのであるが、その元旦は新米を食べた日としてどうかかなんて云ったら、笑われるだろう。
だが、今年の米が食べられると、一年間生き延びた気がするのだ。

さて、夕飯に取りあえず今年の新米を味わおうというわけだが、毎年同じことを、妻に教えてもらうのである。普段は炊飯器だが、新米初日は二合炊きの土釜で炊くのだ。

新米を炊く水加減忘れたり


それに、火加減もおぼつかないのであるが。これは、妻もわからない。

結果、十分においしかった。この辺りの米農家さんだってがんばっているのだ。

釜は二合炊きだが、老夫婦ふたり、一合で済む。だが、一合半炊いた。明日の朝、自分だけ残りのご飯を食べようと思ったからだ。土釜はお焦げができる。それも、楽しみである。

新米はお焦げもよろし汁かけて


汁かけ飯なんて、下品な奴だと云われるかも知れないが、食べ方にあれこれいうのも、小生に云わせれば如何なものかと。