人は誰もが何かになりすまして生きている💗『ディア・ドクター』
《乱れ撃ちシネnote vol.220》
鑑賞日:2024年8月25日 Amazon Prime Video
【Introduction】
24.08.25 -☆☆☆- 『ディア・ドクター』 西川美和監督 2009年 日本
これで西川美和監督作品を全部観たことになる。
△はオムニバスの一編を監督している。未見。
◯蛇イチゴ(2002年) - 監督・脚本
△female「女神のかかと」(2005年) - 監督・脚本
◯ゆれる(2006年) - 監督・脚本・原案
△ユメ十夜「第九話」(2007年) - 監督・脚本
◯ディア・ドクター(2009年) - 監督・脚本
◯夢売るふたり(2012年) - 監督・脚本・原案
◯永い言い訳(2016年) - 監督・脚本・原作[14]
◯すばらしき世界(2021年) - 監督・脚本
『ディア・ドクター』と『すばらしき世界』が☆☆☆で、
それ以外の作品は観終わってもなにか物足りなさを感じさせるので☆☆。
最近まとめて西川三和監督の著作を読んだ。
「映画にまつわるXについて」「映画にまつわるXについて 2」「永い言い訳」「きのうの神様」「ゆれる」「スクリーンが待っている」。
全著作面白い。
なかでも『すばらしき世界』の制作日誌「スクリーンが待っている」は全映画好きに読んでもらいたい。
これほど映画制作の面白さと苦しさが詳細にユーモラスにある時は皮肉っぽく書き綴られている本を読んだことがない。
映画作りは麻薬だということがよく分かる。
という事でぼくは監督西川美和よりも作家西川美和に惹かれる。
ただし、
最新作『すばらしき世界』がとても面白い映画だったので、
これを契機に監督西川三和が大きく飛躍することを期待している。
彼女の文章から感じさせるゾクゾク感を彼女の作り上げた映像からも感じたい。
【Trivia & Topics】
✥笑福亭鶴瓶初主演。
西川美和監督作品の一番の魅力はキャステイングだ。
彼女の鋭い観察力によって選ばれ配置された役者たちから醸し出される心地よいアンサンブルはたまらない。
本作品では鶴瓶と八千草薫、正反対の個性を持つ二人の役者の放つハーモニーが絶妙な酔い心地を醸し出している。
✥受賞歴。
◯第33回山路ふみ子映画賞
・映画賞(西川美和)
・映画功労賞(八千草薫)
◯第1回TAMA映画賞
・最優秀作品賞
・特別賞(八千草薫)
◯第34回報知映画賞
・助演男優賞(瑛太)
・助演女優賞(八千草薫)
・監督賞
◯第22回日刊スポーツ映画大賞
・作品賞
・監督賞
・主演男優賞
・助演女優賞(余貴美子)
◯おおさかシネマフェスティバル2010
・主演男優賞
◯第31回ヨコハマ映画祭
・作品賞
・脚本賞
・撮影賞(柳島克己)
・助演男優賞(松重豊)
・特別大賞(八千草薫)
◯第83回キネマ旬報ベスト・テン
・日本映画ベスト・テン第一位
・日本映画脚本賞
・主演男優賞
・読者選出日本映画監督賞
◯第64回毎日映画コンクール
・助演女優賞(八千草薫)
◯2009年度日本映画ペンクラブ賞
・日本映画部門ベスト1
◯第52回ブルーリボン賞
・主演男優賞
・助演男優賞(瑛太)
・監督賞
◯第19回東京スポーツ映画大賞
・主演男優賞
・監督賞
◯第33回日本アカデミー賞
・最優秀脚本賞
・最優秀助演女優賞(余貴美子)
・最優秀作品賞
・優秀撮影賞(柳島克己)
・優秀照明賞(尾下栄治)
・優秀録音賞(白取貢、加藤大和)
・優秀編集賞(宮島竜治)
・優秀主演男優賞
・優秀助演男優賞(瑛太)
◯第12回日本シナリオ作家協会
・菊島隆三賞(西川美和)
◯芸術選奨文部科学大臣映画部門
・新人賞(西川美和)
◯新藤兼人賞
・SARVH賞2009(安田匡裕)
【鑑賞ガイド】
😁😁😁
~~~~~~~~~~~~~
😁😁😁😁😁:見事な作品。
😄😄😄😄:お勧めです。
😀😀😀:楽しめます。
😔😔:苦手です。
🥵:途中下車。
【巷のうわさ】
Filmarks:☆☆☆★(3.6)
Amazon:☆☆☆☆