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米国TIME誌絶賛の18世紀イングランドの宮廷ドラマ💗『女王陛下のお気に入り』 

《乱れ撃ちシネnote vol.203》

『女王陛下のお気に入り』 ヨルゴス・ランティス監督 2018年 イギリス、アイルランド、アメリカ

鑑賞日:2024年6月3日 Amazon Prime Video

【Introduction】
久しぶりに韓国ドラマをと思ってソン・イェジン作品を。
24.06.01(01) -☆- 「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」 アン・パンソク監督 2018年  Disney+
幕開けの「スタンド・バイ・ユア・マン」から始まり「ラスト・ダンスは私に」やら洋楽のBGMにのってテンボ良くヒロインの性格、暮らしぶり、会社での役割などがキビキビと語られて気持ちがいい。
ラブ・コメには苦手な作品が多いけれどこの作品のヒロインはソン・イェジンなのでいけるかな、と。

イェジンの映画では『私の頭の中の消しゴム』(2004)や『いま、会いにゆきます』も悪くなかったけれどドラマ「愛の不時着」でのコメディエンヌぶりが印象に残っている。

つまり、イェジンさんはかなげな女性よりも押しの強い役が似合っているのかな。
ということで「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」を選んだ。

第1話で今後の展開の布石が全て完結に語られていてすぐに先を見たくなる求心性がある。
これは当たりかなと期待大。
っが、
第4話で息切れして途中下車してしまった。
残念。

次の作品は観てから日にちがたっているので何でこの作品を選んだのかを忘れてしまった。
24.06.02(02) -☆☆- 「ムーラン」 ニキ・カーロ監督 2020年  Disney+
愛する父の身代わりとなり、男性と偽って兵士となったムーランは、
家の守り神である“不死鳥”に見守られながら、厳しい訓練と努力を重ね、驚くべき戦闘能力を開花させていく。
闘いの日々の果てに、彼女を待ち受ける運命とは?
そして、“本当の自分”と“偽りの自分”の間で葛藤する彼女が最後に下す決断とは…?
~Filmarksより~

最後まで観たけれど何も残らない作品。

次に映画としてはそれほど好きではなかったけれど先月観た『哀れなるものたち』

ランティモス監督の他の作品が気になったのでこの作品を。
24.06.03(03) -☆☆☆☆- 『女王陛下のお気に入り』 ヨルゴス・ランティモス監督 2019年  Amazon Prime Video
第96回アカデミー賞で美術賞をはじめ、衣装デザイン賞、メイクアップ・ヘアスタイリング賞を受賞し、主人公・ベラを演じたエマ・ストーンは主演女優賞を獲得。
第80回ベネチア国際映画祭では金獅子賞に選ばれたゴージャスな作品『哀れなるものたち』(2023)は映像も着想も奇妙で面白いけれど今ひとつ作品に乗り切れなかった。
『哀れなるものたち』の一本前に制作されている『女王陛下のお気に入り』は18世紀初頭のイングランドを舞台に、アン女王の寵愛を奪い合う二人の女性の壮絶な争いを豪華さと狂気と華麗さで万華鏡のように煌めく映像で描いた宮廷ドラマだった。

【物語の概要】
18世紀イングランド。
孤独なアン女王(オリヴィア・コ-ルマン)は、過去に17回妊娠したが6回の流産、6回の死産、生まれた5人の子どもたちも幼いうちに病死していました。
アンは亡くなった17人の子どもたちの代わりにウサギを17匹飼いながら幼なじみの公爵夫人レディ・サラ(レイチェル・ワイズ)を唯一の友にして暮らしていた。
小さい頃にいじめっ子からアンを守って以来親友となったサラはアン王女に対してただ一人ずけずけものが言える関係を築いていた。そしていつしか2人の関係は友情という一線を超えていたのです。

レディ・サラの口利きで没落貴族の娘アビゲイル(エマ・ストーン)がお屋敷に下女として雇われることになりました。
上昇志向の強いアビゲイルは女中部屋から成り上がるのに必死です。
可憐なルックスで下心を隠したアビゲイルは徐々に女王に近付きます。
薬草の知識があったアビゲイルは大胆にも通風に悩むアン女王のベッドにこっそり忍び込んでアンの足にハーブを塗りました。
アンは薬草の効果が気に入りアビゲイルを寝室づきの侍女に採用したのです。

アビゲイルはアンの溺愛するウサギをてなずけることから始まりあらゆる手口を使って女王の気をひいてアンの信頼を得ていきます。
そしてアビゲイルは辛辣なサラとは正反対、ことあるごとにアンを褒めまくります。

サラはアンの性の対象としてもうまく立ち回っていましたが、
付き合いの長さとアビゲイルの美しさと褒めちぎりに心が傾いたアンはとうとうサラを遠方に追いやってしまい・・・

史実と実在の人物を題材に2人の女性のみにくい争いが絢爛豪華な宮廷を舞台に繰り広げられます。

【Trivia & Topics】
✥圧倒的な受賞歴。

世界44の映画祭で96の受賞歴を持つ映画を見逃す手はありません。
各賞をじっくり眺めていただければ世界が何に熱狂したのかが伝わってきます。

◯オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞
・脚本賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン

◯アカデミー賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン

◯EDA(女性映画ジャーナリスト同盟)賞
・脚本賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・女性脚本賞
・勇気ある演技賞

◯アメリカ映画編集者協会賞
・編集賞(ミュージカル・コメディ部門)

◯AFI賞(アメリカにおける映画芸術の遺産を顕彰するアメリカの映画団体)
・トップ10

◯全米美術監督組合賞
・美術賞

◯オースティン映画批評家協会賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン

◯英国アカデミー賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ
・脚本賞
・英国作品賞
・美術賞
・衣装デザイン賞
・メイクアップ&ヘア賞

◯英国インディペンデント映画賞
・作品賞
・監督賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ
・キャスティング賞
・撮影賞
・衣装デザイン賞
・メイクアップ&ヘアデザイン賞
・美術賞
・脚本賞

◯国際映画芸術祭(ポーランド)
・観客賞:ロビー・ライアン(撮影監督)

◯パリ・レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダー映画祭
・特別賞

◯シカゴ映画批評家協会賞
・助演女優賞:オリヴィア・コールマン
・美術賞

◯衣装デザイナー組合賞
・衣装デザイン賞(歴史映画部門)

◯クリティクス・チョイス・アワード
・アンサンブル演技賞
・コメディ女優賞(オリヴィア・コールマン)

◯ダラス・フォートワース映画批評家協会賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・脚本賞

◯ドリアン賞(ゲイ・レズビアン芸能評論家協会)
・今年の映画賞
・今年の映画演技女優賞:オリヴィア・コールマン
・今年の脚本賞

◯フロリダ映画批評家協会賞
・アンサンブル演技賞
・美術賞

◯ジョージア映画批評家協会賞
・助演女優賞:エマ・ストーン
・美術賞
・アンサンブル演技賞

◯ヒホン国際映画祭(スペイン)
・女優賞:オリヴィア・コールマン

◯ゴールド・ダービー賞(?)
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・脚本賞
・アンサンブル演技賞

◯ゴールデン・グローブ賞
・主演女優賞(ミュージカル、コメディ部門):オリヴィア・コールマン

◯ゴッサム・インディペンデント映画賞
・特別賞:オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ

◯ハリウッド映画賞
・衣装デザイン賞

◯ヒューストン映画批評家協会賞
・作品賞
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ
・脚本賞

◯インディワイア批評家投票(映画産業と映画批評のウエブサイト)
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ
・脚本賞

◯国際シネフィル賞(世界中のプロ映画評論家&ジャーナリストのオンライン組織)
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ

◯ラ・ロッシュ=シュル=ヨン映画祭(フランス)
・特別賞

◯ロンドン批評家協会賞
・今年の英国映画賞
・今年の脚本賞
・今年の女優賞:オリヴィア・コールマン
・今年の助演女優賞:レイチェル・ワイズ

◯ロサンゼルス映画批評家協会賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン

◯全米映画批評家協会賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・脚本賞

◯ニューヨーク映画批評家オンライン賞
・脚本賞
・アンサンブル・キャスト賞
・作品賞トップ10

◯ネバダ映画批評家協会賞
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ
・脚本賞
・美術賞

◯パームスプリング国際映画祭
・功労賞:オリヴィア・コールマン

◯サンディエゴ映画批評家協会賞
・衣装デザイン賞
・美術賞

◯サテライト賞(アメリカの芸能ジャーナリストが所属する団体「国際プレス・アカデミー」主催)
・主演女優賞(ミュージカル、コメディ部門):オリヴィア・コールマン
・衣装デザイン賞
・アンサンブル演技賞

◯シアトル映画批評家協会賞
・脚本賞
・美術賞

◯セントルイス映画批評家協会賞
・コメディ映画賞

◯テルライド映画祭(アメリカ・コロラド州)
・銀賞:エマ・ストーン

◯トロント映画批評家協会賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・脚本賞

◯ユタ映画批評家協会賞(アメリカ・ユタ州)
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン

◯バンクーバー映画批評家協会賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・助演女優賞:レイチェル・ワイズ

◯ヴェネツィア国際映画祭
・審査員大賞
・女優賞:オリヴィア・コールマン

◯ワシントンD.C.映画批評家協会賞
・アンサンブル演技賞
・脚本賞

◯女性映画批評家協会賞(女性の映画批評家及び学者)
・女性映画賞
・主演女優賞:オリヴィア・コールマン
・コメディ女優賞:オリヴィア・コールマン

【鑑賞ガイド】
😁😁😁😁
~~~~~~~~~~~~~
😁😁😁😁😁:見事な作品。
😄😄😄😄:お勧めです。
😀😀😀:楽しめます。
😔😔:苦手です。
🥵:途中下車。
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【巷のうわさ】
Filmarks:☆☆☆★(3.7)

Disney+

Netflix



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