気になる一文はある? 経済的に価値があるのにノーマネー。
ある本を読み終わりました。とても長い。そしてデータがてんこ盛り。この本から気になった一文があげます。
「それで小学校からデパートまで女子トイレは行列なのかあ。しかし、2倍以上とはすごい。」
「<保育園落ちた。日本〇ね>、は社会を変えたわ。確かに」
「そりゃ移動が(経費の掛からない)自転車を利用するときはこうでなくちゃ。45才を超えたら自転車で20分はきつくなったわ」
ちなみに電動自転車ではなく、単なるママチャリ。
それに、車ならガソリン代や車検代もいるし。保険だっている。マイナンバーもいるようになるかも。
意外な豆知識。
イメージ戦略らしい。
「車酔いするのは耳(三半規管)のせいだと思ってわ」
わたしは子どもの頃から車にすぐ酔った。
山道とは車のにおいとか、服の締め付けとか、食べた直後だからだと思ってたけど、体のゆれにも原因があったとは。盲点だった。
「それは知らなかった。」
そして軽い筋トレを始めました。しないよりマシかなと。そして昨日は忘れた。
「だから父は夜10時すぎるとおやつを食べたがったのか」
いまや夫もたまに食べています。
「わたしもだよ!」
第一子のとき、破水後、進みが遅く陣痛促進剤を打たれたが、あまり効果がなくて追加で打たれた。
こどもは無事誕生。
しかーし、子宮内でどこかの血管が破れ、血が止まらなくなった。
「あれ? あれ? おかしいな? えいっ」
という熟練のドクターのおかげで血はなんとか止まった。先生ありがとうございます。
輸血はしなかったものの、出血多量で貧血になり、入院期間が他の人より長びいた。
この記事を書くために調べたところ、
「陣痛促進剤の副作用に分娩後出血がある。」
はは、あれ、副作用だったのかも。まさか、医学書以外であのときの説明がされようとは驚きです。
「母も妹も頭痛薬ばかり飲んでたのはこれが原因か!」
「治験者(薬を試す人)は男性が多い」という一文もあり、
「そりゃ効かないわな」と思うのであった。
「!」
これは衝撃。
「愛情の搾取」という言葉を知ったときと同じくらいの衝撃。
なんとなく知っていたけど活字になるとこうも衝撃的だとは思わなかった。
「家事・育児・介護は無償労働」
家庭における無償労働はGDPに換算されない。
(P269の文を分かりやすくしたもの)
だから、経済界から無視されつづけている。無料の働き手として。
でも 少子化で労働力が必要。だから「女性が輝く社会」がキャッチフレーズになる。
「家庭における無償労働には経済的価値がある」と認める人だけの世の中だったら、どんなに美しい社会だろうか。
経済的価値があるのにノーマネー。それでは結婚・家事・育児・介護もしなくなる。
「ああ、でしゃばり、昔きいた言葉だわ」
あれは誰が言ったんだろうか?
「だよねー。」
それはわたしにとってフツーだった。数字にしてあらわされると尊重されなかった過去の自分が浮かび上がってきて微妙な気分。私の声をまったく聞こえないふりした男子学生(首都圏)もいたわ。
「おおボリビア、進んでる」
政治的暴力とはなんだろうか?
はあ、
このほかにも第6部で、災害が起こったときに女性がより被害を受けること、再建計画に女性がいなかった国がキッチンなしの家(P322)を作ったことが書いてありました。
記者には女性であれ、男性であれ、読んでほしい本となっています。
この本は「存在しない女たち、男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く」
キャロライン・クリアド・ペレス著。神崎郁子訳 河出書房新社。2700円。
おまけ
わたしが育てた子供たち、彼女たちはこのくびきから自由になれるだろうか?