のりきむさんについて
のりきむさんとは、ハタメキで出会いました。
正確には、ハタメキがまだハタメキではなく、
ただの廃屋だった時。
2019年の七夕に「廃墟であそぼ♪」というイベントを友人と開催した時のことです。
このイベントは、ただただ改装前の廃屋を自由に使って遊んでください!
というイベントで、取り壊す壁に絵を描く人、踊る人、演奏する人、落語をする人
などなど、思いがけないくらい初めてお会いする方が沢山遊びに来てくれたイベントでした。
のりきむさんは、その日
襖に黒猫を2匹描いていきました。
集中して、猫を描く姿がとても印象的で
なんとなく「この人と、仲良くなりたいな。」と思ったのを覚えています。
その後、猫の絵は改装の時、現場監督さんの粋な計らいによって
入り口に飾られ、改装中のハタメキを守ってくれていました🐱
その後、ふとしたきっかけで再会し、ハタメキでは2020年8月と2021年4月、
2回個展を開いてくれました。
仲良くなるという希望を知らぬ間に叶えていたんですね☺️
歳も近いということがその後判明して、最近では
近況を長時間、語り合う仲になりました。
彼女の作品を見ると
私はなんだかいつも、「ウゴウゴうごめいているような。」
と思います。
猫の絵でも、人の絵でも、抽象画でもなんだか止まっていない。
風に吹かれているのか、自分で動いているのか
夜中に動き出しているのか。
意思があるんだよな。
と思います。
意思というより、感情があるのかな。
黒猫の絵を一枚、ハタメキでお預かりしているのですが、
猫か犬を飼いたいけど、今は我慢!と思っている私にとって、その黒猫は同居猫です🐈
決してペットにはなってくれないけど
「今は、この店にいてやってもいい。」
と言ってくれているような気がしていて
たまにご機嫌を取って、
場所を変えてみたり
照明を当ててみたり
仲良くしてくれたり
甘えたりはしてくれない、
でもいつもそこに存在していてくれる猫の目に
私は日々、勇気づけられています。
のりきむ 「軽い猫」
彼女と彼女の作品は、常に変化しています。
いつの作品も彼女らしく
きらめいていて、うごめいていて、留まっていない。
そんな彼女の作品を、追い続けるのが楽しみです。