日常生活における男女間の関係について

結構赤裸々に私の内面について考えた、自己満足のものなので、少しでも嫌気が差したら閉じることをオススメします。


まずはこの質問

まずは次の質問について素直に答えていただきたい。なお、質問の形式・毛色が大分違うが、出処が異なるためであることご了承願いたい。


あなたは、結婚していない若い人たちの男女関係について、どのようにお考えですか。

1.結婚式がすむまでは、性的なまじわりをするべきではない。

2.結婚の約束をした間柄なら、性的まじわりがあってもよい。

3.深く愛し合っている男女なら、性的まじわりがあってもよい。

4.性的まじわりをもつのに、結婚とか愛は関係ない。


同様に、次の質問にも答えていただきたい。


あなたは、恋愛関係にない男女について、今後も恋愛に発展しない友情の関係について成り立つと思いますか。

1.非常にあてはまる。

2.ややあてはまる。

3.どちらともいえない。

4.あまりあてはまらない。

5.まったくあてはまらない。



いかがだっただろうか。どちらも比較的センシティブな話題だったかもしれない(もっとも2問目については、質問の配置上他のことも意識してしまった可能性もあるが)。

世間一般の人を対象にした上の質問の結果が気になる人のために、先に出典を示しておく。

尚、その後に続く記述はこの質問に関して考察するものではなく、主にこの質問の結果を踏まえて私の意識と世間とのズレについて考えた自己分析であるので、期待と違ったら閉じてもらっても構わない。


第一問の出典:『現代日本人の意識調査[第九版]』NHK放送文化研究所、NHKブックス(2020年)「〔付録Ⅰ〕「日本人の意識調査」第29問 婚前交渉について」 (2018年調査結果のみ抜粋)

1:16.6%      2:23.0%      3:46.6%      4:7.2% 


第二問の出典:リクルートブライダル総研『「男女の友情は成り立つ」と思う人は、男性44.6%、女性57.9%。』 2021年3月9日閲覧

男性の結果    1:12.9%      2:31.7%      3:33.8%      4:12.9%      5:8.7%

女性の結果    1:16.7%      2:41.2%      3:25.5%      4:9.9%      5:6.7%




自分と世間とのズレ

さて、第一問について回答者の割合を見て何を思っただろうか。

私は選択肢4つのうち、4番を選んだ上で、1,2はそこまでいないだろうと踏んでいたが、実は違っていて、さらに自分は最も少数派に属していた。

この世間とのズレが、悪いことではあるとは決して思っておらず、自分が4を選んだのもなんとなくではなく、理由が選んだことなのでそこはいいとしている。でも驚きなのは世間に対しての認識が違ったことなのである。

社会は思ったより性に関してクローズドである。1973年と比べてオープンになっている(※1)けれども、自分の思っているよりはそこまでではない。選択肢1が約17%もいる。そのことに驚いているのである。

性について社会全体はまだそこまで閉じているのか。確かに、質問で使われた「婚前交渉」という語は日常的に使われている「セックス」よりもより厳格なイメージは持つだろうが、本質は変わらない。それなのに、そこに結婚や婚約などの条件を伴わせるのである。

なぜ自分の認識がここまで乖離しているのだろう。セックスなんて年頃の人間なら誰でも意識するし、自分が誰かとすることを考えない人間はほぼいないだろうとまで思っている。

愛情のあるセックスの方が倫理的によいものであることは大いに肯定できるが、相手への愛ではなく(合意の上で)自らの快楽を求めるためのセックスでも、それもひとつの形だと思う。

そう考える人は僅か7%程度である。そんなに少ないものか。

彼らはセックスをどんなものだと考えているのか。セックスで果たせる目的はおよそ自らの快楽の他に、子供をつくること、そして相手との愛情の確認だろう。前者は結婚の先にあるということは反論はないだろうから、少なくとも2や3を選ぶ人には後者、すなわち愛情確認がセックスの目的のひとつにあると考えているのだろう。



※1  前掲NHK放送文化研究所 第Ⅱ章3「婚前交渉についてー-大きく増えた開放的な考え」参照

(2021年4月5日追記)電子書籍で読むとページ数が当てにならないことが判明したため、参照箇所をページに無関係な表記にした。本文の第一問の出典についても同様。




そんなに高尚なものだろうか?

セックスとは、世間一般にとってはそこまで低俗なものではないらしい。互いを愛し合うカップルが、精神的にも肉体的にも愛着を持っていることを、相手に示すことができる究極の行為であって、そこには低俗な娯楽に分類されるセックスというものの片鱗は見えそうもない。

どちらもセックスである。私も、このようなセックスが想像に難い訳でもないが、やはり低俗なものであるとのイメージが先行するし、冷静に考えないと辿り着かない段階である。この差は一体どこから生まれるのか。


隙あらば自分語りだが、私にはセックスの経験はおろか、他人と恋愛関係に発展したことはない。今はそれを求めていないのでいいのだが。

それから、普段の生活では9割はTwitterにいると言ってもいいし、その中にひそむ情報のほとんどはいわゆるサブカル、つまり漫画やアニメであり、更に範囲を絞れば(一般向けの表現としては)美少女がメインの作品を好む、いわゆる"オタク"の典型例であるような人間である。

とは言っても、その女性たちをいわゆるエロい目線で眺めているわけではないと断っておく。ややそういう気分になるときがない訳ではないが、私はむしろそういう作品の多くの、恋愛的な目線から更には性的な行為などを匂わせないところが大いに気に入っているのである。

余談だが、近年全体として勢いのあるラノベ原作の物語とか、あれは苦手である。主人公が男性でヒロインに女性がいて、そのヒロインが何かと男性の情動を揺さぶるような言動を取るのが、そして主人公や男性の視聴者が性的な感情を覚えるような演出が苦手である。ヒロインが惚れる理由も特に描かれていなければ猶更。

余談なのであまり深く語るつもりはないし、手短にまとめたので語弊等もあるかもしれないが、閑話休題で元に戻す。私は普段(いわゆる)美少女作品を中心に楽しんでいるのだが、その中には当然女子の身体を目当てに楽しむ人間もいる。

彼らのことを悪く思ったりはしないが、そのような人間は得てして(とりわけネット上では特に)性的な欲求を露にしている。彼らは作品内の女性から、どの作品にも登場しない(いわゆる一次創作の)女性を題材に性欲を刺激するような話題、特にイラストが沢山流れてくる。

ただでさえ画面で女性を見ることが多いのに、同じ画面上で女性の性的な姿を多く見かけるのが現状である。(特に男女間の)性行為に関する深層の意識に影響を与えないことはないだろう。中には、前述のような純粋な愛を描いた作品もあるが、多くは大衆娯楽のセックスを描くような作品である。

日常から、低俗な方の性に氾濫した情報を浴びている私は、セックスの第一のイメージが低俗なものになってしまっているのである。これが世間との認識のズレの顛末だろう。


この章以下は補足だが、女性の云々というのは私の普段接する情報の特色について述べたものであって、主題及び結論は直前の文章である。二次元の女性に関する性的表現や、女性一般に対する性的消費云々などという話に繋がるものは、少なくとも主題からは大きく外れている。




一般的な男女観

一つ目の質問から散々引っ張ってしまったが、ここからやっと二つ目の質問について言及する。

ちなみに私の答えは1である。日本人の傾向として断定を避けるので、1と2はほぼ同視できることから、別に変わった人間とはこの結果からは言えない。

というよりも、私がここで言及したいのは女性で4割以上、男性で半数以上が男女の友情を積極的に肯定しないことである。諸手を挙げて賛成する人よりも悩んだ末に……という人が多いのである。

前述の私の肉体関係に関する意識のフィルターを通して見ると、世の人の半数は異性は常に身体の関係を想定して眺めているということになる。

肉体的な関係を挟まない、純粋な恋愛だってあると突っ込まれそうだが(そもそも純粋な恋愛とは何か疑問だが)、それは友情と何が違うのかと聞きたくなる。

手をつなぐやハグをすることは恋人特有としても、一緒に出掛けたり(いわゆるデート)同じ部屋で一晩過ごしたり、それはただの仲のいい友達と何も変わらないのではないのか?性交渉を意識しないのなら猶更。

そのような説明では恋人と友人との境界が非常に曖昧である。私は、早かれ遅かれ相手の身体を意識することは恋人の必要条件であると考えている。それはセックスに限らず、特別身体を密着させたりキスする程度でもいいのだが。

敢えて性別を意識するのならば、同性の特別仲のいい友人とできる範囲にいるうちは、その異性を恋人とは考えにくい。なぜなら友達と区別ができないから。

上で敢えて性別の意識を前提にしたのは、それは私が性別を特別意識していないからである。性別に拘らず、相手とする行為の内容で相手との関係が定義されると考えているのである。




結局、世間とはどう違うのか

ということであるが、一般的な感覚では、男女の関係はかなり限定的になるが、性交渉はそれなりに貴いものであるとされているのに対して、自分はその真逆というのである。


この文章の主題は自己分析なのでこれで一応目的は達成したことになる。これ以上書くことは思い浮かばないので、早々に締めることとする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?