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ゆゆ式におけるコミュニケーションの失敗—きららファンタジアでの事例を中心に—

本記事は、ゆゆ式Advent Calendar2022の17日目の記事です。 執筆・公開をしたのは2023年の晩秋となり、約1年の遅刻となりましたことを深くお詫び申し上げます。当方の不手際が招いた事象ではありますが、本記事を完成させて公開させたことに免じて、ご容赦いただきたく思います。 さて例年の通り、今年も12月1日よりゆゆ式Advent Calendar2023が始まります。参加資格等はございませんので、関心がございましたら奮ってご参加ください。 はじめにコミュニケー

    • きららジオの聖典を作ろう

      この記事は、まんがタイムきらら Advent Calendar 2022の12日目の記事です。 その他の記事・作品についてはこちら この記事内で引用する画像等は、芳文社/きららファンタジア製作委員会の著作物です。なお、見出しその他で用いている画像は全てきららファンタジア公式Twitterによります。 ⚠以下の目次は非常に長いので開くときは注意⚠ はじめにファンタジみ溢れてるぅ~? 突然のサービス終了のお知らせに落胆した日から、はや1か月以上が過ぎ、すでに次の年の足音が聞

      • 宗教法人の地位と信教の自由

        以下のPDFファイルが論稿の本体である。 Introduction 霊感商法、高額な献金など様々な問題が指摘されている宗教法人世界平和家庭連語(通称:旧統一教会)の問題が取り沙汰されている中で、旧統一教会へ、宗教法人法に基づく解散命令を裁判所に請求する声がある。解散命令が下された先例としては、平成7年のオウム真理教に対するものがある。その命令について、最高裁は、宗教法人法に基づく解散命令が信者が行う宗教上の行為への支障は、間接的で事実上のものとして、信教の自由に関する制約

        • 共通テストで要される法律の理解度とは

          昨年も作成したが、今年も共通テスト風の問題を作成した。 科目は「政治・経済」で、分野は政治の大問1つ分(全6問)。 共通テストの問題にしては、やや求められる理解が総合的に見れば高度だと思われるが、昨年・本年と続いて見る限り、数年後には全て必要となってくるレベルの理解だと考えられる。 表題の論考について、本記事では簡単な説明と簡易的な結論ですませることを容赦していただきたいところ、本題に入る前に、自作の以下の問題をまずは解いていただきたい。 なお、模範解答や解説などは無い

          スクリーンショットでは引用にならないのか

          2022/6/10追記 全体的に記述を変更し、誤っている内容は訂正し、新たに著作物性の認定と表現の自由との関係についての記述を加えました。 本判決の評釈について紹介しました。 本判決に関連する、弁護士ドットコムニュース、ITmedia、イノベンティアの記事等のリンクを掲載しました。(いずれも同日が最終確認) 今回解説する判決の評釈が専門家によってされました。当該評釈は以下の点を指摘しました。 ・「公正な慣行」の内容を明らかにする必要があった ・判例の理論ではサービスの規約が

          スクリーンショットでは引用にならないのか

          電子書籍アプリと著作権及び所有権の問題(概観)

          1.電子書籍市場の現在 近年、電子書籍アプリの利用者数は急激に増え、それに伴い市場規模も急速に拡大している。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所の統計によると、紙の本の市場が1996年を境に減少に転じ、当時に2兆6000億円を超える規模だったが2020年には1兆2千億円余り(推定)と半減している。そんな中で、電子書籍の市場は2014年に1000億円を突破し、2020年には3900億円を超える(推定)といった急激な伸びを見せ、書籍市場全体の規模は2015年からほぼ横ばいであ

          電子書籍アプリと著作権及び所有権の問題(概観)

          論理法令を作る その1

          この記事は、法学部に通う大学生の私が、いわゆる「論理法令」を作成する試みをする記録です。一連の終わりは完成か頓挫かまだ分かりませんが、少なくとも終わりまでは続けるつもりです。 論理法令とは何かまずはこちらの記事をご覧ください。 日本国憲法を論理プログラミング言語で表記し、Q&A方式で分かりやすく表示してくれる「論理憲法」を使ってみた - GIGAZINE 上の記事は「論理憲法」を使ってみたという記事です。「論理憲法」とは、憲法の条文をプログラミング言語で表し、その条文の

          論理法令を作る その1

          Twitterの仕様と最高裁リツイート事件判決

          本稿は、比較的平易な言葉でこの事件を理解し、インターネットと著作権との関係について、より意識をもってもらおうという趣旨で執筆しますので、細心の注意を払っておりますが、特に砕けた文体の際には用語等が曖昧になるかもしれません。ご発見の際は構わずご指摘ください。 令和2年7月21日の最高裁第三小法廷で出された判決をご存知だろうか?事件の略称からだけだと一体何か分からないと思うので、まずは知らない人のために、少々表現等を端折って手短に説明する。なお、より丁寧な事件・判決の概略は後述

          Twitterの仕様と最高裁リツイート事件判決

          日常生活における男女間の関係について

          結構赤裸々に私の内面について考えた、自己満足のものなので、少しでも嫌気が差したら閉じることをオススメします。 まずはこの質問まずは次の質問について素直に答えていただきたい。なお、質問の形式・毛色が大分違うが、出処が異なるためであることご了承願いたい。 あなたは、結婚していない若い人たちの男女関係について、どのようにお考えですか。 1.結婚式がすむまでは、性的なまじわりをするべきではない。 2.結婚の約束をした間柄なら、性的まじわりがあってもよい。 3.深く愛し合って

          日常生活における男女間の関係について

          実際の判決文を読んでみる(令和3年度共通テストを踏まえて)

          序論(物好きな方は読んでください)「考える力」を念頭において、従前の「大学入試センター試験」から傾向が一新された「共通テスト」の令和3年度試験(今回は新型コロナウイルス感染症による種々の影響から本試では第一日程と第二日程が設定された(※1))が実施されてから、早1ヶ月が経過した。 「公民」においては得点調整が実施され、「現代社会」と「政治・経済」は得点が上昇し、「倫理」は得点が低下する調整がされた(『倫理,政治・経済』は設問の特性上得点調整はされない)(※2)。私は受験生で

          実際の判決文を読んでみる(令和3年度共通テストを踏まえて)