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一文物語「ノンスクロールワールド」 ガラス板がスクロールできなくなった世界では、長文を打つと文字が小さくなっていき、長い動画も画面が小さくなってしまう一方で、「バカ」「死ね」の辛辣な大声も増えたが、「ありがとう」や「愛してる」という温もりある言葉もあふれている。
一文物語「シン・コックリさん」 「コックリさん、コックリさん……」と、指を机の一点に押しつけた少女たちが言ったら、「呼んだ?」と、全員のスマホから声がして、メッセージアプリにコックリさんが友達登録されてしまっていた。