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日記 2024年第15回

■人付き合いというバクチ
遊びにしろ食事にしろその他お出かけにしろ、私が声を掛ける側にいると、相手は嫌がっているのではないか、という懸念がついてまわる。だけど、齢をこれだけ重ねると、嫌な人からは自然と距離を置いているのだから、相手だってきっとそうだろう、と思う。昔から「人付き合いというのはバクチ」だと思っていたけれど、最近はそうでもなくなってきた。

■青空文庫のアプリ
電車でのちょっとした移動中などについスマートフォンを開いて(ガラケー世代の表現ですね)SNSを眺めてしまう。もっと時間を有効活用できないか、しかしKindleなどは読まない(電子書籍を買っても読書が続かない)し……と思っていたところに青空文庫のアプリがあると知る。早速インストールして、芥川だとか太宰だとか、誰もが読んだことがあるのに私だけが読んでいない文豪の作品を読んでみる。これが思いの外ハマって、あっという間に数作品ほど読み終えてしまった。単純に作品が、というより文章が面白いのかもしれないけれど。

■寿司が食べたくなる
プロジェクトのメンバーの半分が外出して、もう半分がお留守番になる日があった。私はお留守番側で、ランチはデスクでお味噌汁とおにぎりと豆腐バー(いつものセットだ)をいただいていた。お昼明け、チャットツールを眺めると外出していたメンバーから「お寿司を食べて帰ります🍣」とのメッセージが。
……ううむ、寿司が食べたい。いわゆる「●●の口になる」というやつで、完全のこの日は寿司の口になってしまった。平日の夜に帰り路から大きく外れて混んでいる回転寿司に行くほどの気概はなかったので、週末に都心から離れた回転寿司に行って寿司の口を満足させた。安い回転寿司だったせいか、満たされ具合は4割程度。

■他人にかけられない言葉は自分にもかけない
これは若い世代特有のものなのか、それとも生まれ育った環境のせいなのか分からないけれど、若い時分にはつい自虐に走ってしまうことが多かった。学生時代はそれで周囲を不快にさせている、なんて意識は微塵もなかったのだけれど、最近は考えをすっかり改めた。他人に掛けることを躊躇われる罵詈雑言は、自分にも(たとえ心の中であったとしても)言わない。この心掛け一つで、自分の気持ちは随分とラクになったように思う。


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