日記

■2024年10月21日
文章を書くことを趣味にしているけれど、思えばきちんとした「練習」をしたことがない。だからヘタなのか、と本当に当然のことに今さら気がつく。うまく書けない書けないと苦しんでいるけれど、きちんと「練習」すれば少しはその苦しみも和らぐのだろうか。だが、これは他の趣味の経験から間違いなく分かることなのだけれど、仮にその苦しみが和らいだとしても、他の苦しみを味わうことになる。

「先生、この問題が解けるとどうなるんですか?」「他の問題が見えるようになる」

■2024年10月22日
ミックスナッツを食べ、冷凍野菜を煮て食べる。いずれも不均一(口に運ぶナッツの種類、野菜の種類)で気持ちが悪いが、仮に均一にする(たとえばミキサーにかける)とするとそれはそれで面白くないし、美味しそうでない。人の手によるデザインの本質は、当然に面白くなくなってしまうそれを、面白く見せることにあるのでは。

■2024年10月23日
YouTubeMusicで音楽を聞きながら、銀色のエレベーターに乗り込んだ。地下鉄の駅と地上とを繋ぐエレベーターで、地下へと潜っていく途中でジャミロクワイの『ヴァーチュアル・インサニティ』が流れてきた。妙に「ちょうどだ」という感覚があったのだけれど、それがなぜなのか説明できない。銀色の操作盤を眺めていただけなのだけれど……。椅子は滑ってこないし虫も這っていない。ああ、壁……というか箱が動いているという点では類似しているのかもしれない。こじつけ。

■2024年10月24日
昨夜、友人と居酒屋をハシゴした。それで帰宅が遅くなり、就寝時間を削ったため、寝不足のまま仕事をしていた。午前中は問題なく活動ができた(つもり)のだけれど、昼ご飯をいただいてから猛烈に腹が痛くなった。めまいもした。腹ごなしのために会社の周辺をぐるりと散歩していたのだけれど、地面が柔らかい気がする、視界がぐらつく。これはまずいな、と思いオフィスに引き返してお茶を一杯いただき、デスクに伏して10分だけ仮眠を取った。これですっかり元気に……とまではならなかったけれど、午後の仕事は問題なくこなせた(つもり)。

■2024年10月25日
バナナとフルグラを抱えた会社員がオフィスビルのエントランスに居た。ちょうど昼時で、外から戻ってきた様子だったから、近くのスーパーで買ってきたのだろう。取り合わせがあまりに朝食的ではないか。もしかしたらフルグラの袋の陰には牛乳もあったかもしれない。

■2024年10月26日
ポモドーロタイマーゲーム(?)の『Chill Pulse』を使っている。例の「女の子が音楽を聞きながら勉強している」イラストと共にチルい(Lo-Fi系)ミュージックが流れるやつだ。やっていることは単なるポモドーロタイマー、25分-5分のサイクルを音で知らせてくれるだけなのだけれど、このゲームを起動するだけで自分が作業に入るための気持ちに切り替わるから不思議なものだ。通勤時間でオンオフが切り替わって仕事モードになるのも、このヴァリエーションかもしれない。

■2024年10月27日
選挙の日。朝一番に近所の小学校へ趣き、投票を済ませる。投票用紙(ユポ紙)の触り心地の良さが取り沙汰されがちなインターネットだけれど、私はあの「お知らせを渡して投票用紙をもらい、記入台へと流されていく」のが好きだ。健康診断なども「流されていく感」、ベルトコンベア上を流れて組み立てられる製品になった気分とでも言うべきか、が好きだ。無事投票を済ませて、近所の回転寿司(感染症流行以降、回っていない)へ。選挙の日は外食すると決めている。このネタ(寿司ではない)、もう通じないかもしれない。

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