日記

■2024年10月28日
雨が降っている。マンションのエントランスから外に出て傘をさす。雨でもまぁ、いいか。という気持ちがある。運動会もないし、遠足もない。こういう雨に左右される予定がない。子供ができたら変わるのだろうか。でも、少なくとも大人の日常において晴雨は大した差ではない。そんな調子の朝、コンビニで買い物を済ませて入口から出ようと（変なことばだ）したら、傘もささずに駆け込んできた女子高生に「すみません」と謝られ、道を空けた。どうしてか歳を取ったと思った。親しみのある「ごめん」じゃなかったからか。そんなこと百も承知なのに、どうしてだろう。

■2024年10月29日
選挙の候補者ポスターが貼られるあの板、いつ誰が仕掛けているのだろう。よく小学校の前に立てられているけれど、一度もあれが取り付けられる瞬間に出会ったことがないように思う。学校の前を通るのは今も昔も平日の朝早くが多いから、その時間には取り付ける人たちも仕事をしていない、ということだろう。にしても、ある日突然現れて、知らないうちに候補者の顔が増えて、そしていつの間にか取り外されている。選挙が終わった今日も、まだ近所の板は外されていなかったから、人手が関係しているのは間違いないはずだ。

■2024年10月30日
朝5時過ぎに目を覚まし、外を散歩する。近所の学校の前を通ると、なんだか妙に視界が暗く見えることに気づく。街灯か、あるいは自販機の明かりが切れているのかしら。と思ったけれど、いつもより早い時間帯に歩いていること、夜の時間が伸びていく時期であることだと、すぐ気付いた。朝の頭はかくも鈍い。

■2024年10月31日
ドリップコーヒーのドリッパーにお湯を注ぐと、コーヒーの粉が湿って、お湯がドリッパーに溜まり、溢れそうになる。溢れる寸前で注ぐのをやめ、じんわりとコーヒーが抽出されることで、ドリッパーの中の湿ったコーヒー粉が姿をあらわすさまを見つめる。なぜか、子どもの頃に砂場で遊んだときのことを思い出した。山を作って水を流す。流れた水が、麓に溜まる。その湿った様相が似ているのかしら。

■2024年11月01日
仕事がうまくいかなかった。プレゼンがーとか、営業がーとか、そういうテンプレ的事案ではなく、日常の打ち合わせに準備不足で臨んでしまい、うまく喋れず気まずい沈黙に包まれてしまった、という感じ。会社勤めになってから幾度もこういう場面に遭遇しているのに、いつも同じ過ちを繰り返している気がする。いい加減反省せねば、と思うのだけれど、具体的な解決策が浮かばず、いつも行き当たりばったりになる。こういうときにデキる大人はちゃんと反省ができるのだろう……。

■2024年11月02日
モンハンのOBTで遊ぶ。なんとなく動きやすそうな双剣（私が人生初モンハンのP2で最初に選んだ武器だ）を選んで、ドシャグマの討伐に向かう。回避が、変なボタンに、割り当てられている、あ、SteamでAB入れ替えをしているからか、修正したら直った、あ、後ろ足ばっかり切っても全然ダメージ入らん、なんだこれ、というかボスモンスターがたくさんいる、肥やし玉スリンガーがうまくつかえない、うわ、救援、救援ってなんだ、誰か来た、これはNPCなの、一般PCなの……？　という感じだった。昔はこういうゲームでも頑張れたのに、最近は最初の手触りで馴染めないと心が折れてしまうようになった。ウン十万と出してパソコン買って、結局やらないことになりそう……。

■2024年11月3日
SwitchOnlineに加入して、NintendoMusicでどうぶつの森のBGMを聴いている。「あつまれ」はあまりプレイしなかった作品なのだけれど、どうぶつの森のBGMは思い出深いなぁ、というより本当にバックグラウンドに徹したそれだから、作業用や散歩用に聴くにはちょうど良い。しかも「ながさチェンジ」なる機能があって、ループ系のBGMを好きな時間だけ繰り返させる（≠ループ再生、継ぎ目がないので）ことができる。これはもう、完全に作業用だから、PCの前に座っていても、スマホにイヤホンを繋いで聴いたりしている。