何枚もクレジットカードを使ってきたけれど、行き着いた先はこれでした【第1回】
高校を卒業して、大学に入学した18歳の4月に人生で初めてクレジットカードを作った。その時に作ったクレジットカードは「オリコザ・ポイント」と「三井住友VISAデビュープラスカード」だった。どちらもその当時はポイント高還元を謳うカードで、オリコカードをメインで使っていた。実際にポイント還元率が高く、学生で利用額こそ僅かではあったが、バイト代で買い物をする度に貯まっていくポイントをアマゾンのギフト券に交換して、嬉しかった記憶がある。その後、クルマやバイクに乗るようになり、ガソリンを少しでもお得にいれようと「ENEOSカードS」を作った。社会人になってからも引き続きオリコカードをメインで使っていたが、その頃はポイント還元率や交換先のラインナップ、レートなどで特出したカードではなくなり、ド定番の「楽天カード」や「三井住友NL」、「エポスカード」「JCB W」「セゾンカード」などいくつかのカードを発行して、生活費の決済に使っていた。社会人になり、学生時代と比べて、ある程度の生活費がかかるので、それをクレジットカードで支払うことでポイントもかなり貯めることができた。一時期、ネットバンクのデビットカードを使っていたこともあるが、クレジットカードと比較してポイント還元率や不正利用などのトラブルが発生した際の補償の弱さなどが気になり、定着しなかった。
ある日、とあるクレジットカードの利用明細をみると身に覚えのない請求がある。まさに上記の不正利用にあってしまったのだ。一つひとつの額は小さかったのだが、かなりの回数を決済されてしまっていたので、トータルでいうと〇〇(二桁)万円になっていた。慌てて、クレジットカードの裏面に記載されている問い合わせ先に電話連絡をしたのだが、繋がらない。いつまで経っても繋がらない。おまけに、この問い合わせ先の電話番号が、あの悪名高きナビダイヤル(0570で始まる番号)で固定電話から発信すれば大した金額ではないのだが、携帯電話からだと通話定額の適用外となり、保留の待ち時間も課金され続けるのだ。仕方がないので、メール(チャットだったかも)で問い合わせをした。もちろん、人手不足で電話問い合わせは、なるべく減らしたいということも理解できるが、電話であればすぐに終わるようなやり取りを何時間もかけてした記憶がある。補償自体はしっかりとしていて、約1ヶ月後に全額返金をしていただいた。しかし、いくらカード自体のポイント還元率が高くても解決にあてた時間やナビダイヤルの通話料を考えると、わずかの得、下手したら赤字になるのでは?と思ったのだ。
この経験から、補償面は当たり前のこと、サポート体制を含めて安心安全に使えるカードを作成したくなった。この条件でクレジットカードを検討していくと、学生時代からこれまで使ってきたような年会費無料のものでは難しいという結論にその時は至った。
結果として、「アメリカン・エキスプレス・グリーンカード」を作成することにした。理由はいくつかあるが、決定打になったのは条件の一番にあげていたサポート体制、各種補償、保険の充実という安心安全なところである。アメックスを含めて、どんなクレジットカードであっても不正利用のリスクやトラブルをゼロにするのは難しいのだと思う。ただ、万が一そのような事態が起こったときにスムーズに解決できることが魅力であった。電話の問い合わせ先はフリーダイヤルですぐつながり、対応も優れているのだ。
上記のサポートを考えれば、月会費の割に合うコストパフォーマンスだと思うが、”もとが取れる”優れたサービスが他にあるのだ。使っているスマートフォンの修理費用を補償してくれるスマートフォン・プロテクションだ。画面割れや水没、盗難などトラブルにあったときに修理代金を補償してくれるのだ。通信キャリアやメーカーで提供している補償サービスの代わりになるのだ。支払限度額が3万円とスマートフォンの価格が高騰している今現在は頼りない印象はあるが、修理を頻繁にする方でなければ安心材料になるのではないか。筆者はスマートフォンを使い始めて10年以上だが、一度も修理をしたことがないので、キャリアやメーカーの補償サービスには加入せず、万が一のときには本サービスを使う予定だ。”頻繁に”落として画面割れの修理をする方は、正直にいって、キャリアやメーカーの保証限度額が充実している保険サービスに加入したほうが良いと思う。
このクレジットカードには、他にも数多くの特典があるので、うまく活用できればさらにコストパフォーマンスが上がるだろう(筆者はグルメ特典などは使ったことがないので、記載は避ける)。正直な話、年会費のかかるカードを持つ意味が分からなかった。アメックスなんてステータス主義のカードだと思っていた。しかし、使ってみると、なるほど魅力のあるカードで人気の理由がわかった。券面のデザインやステータスで作成する人もいるだろうが、中身だけで考えても相当、得なカードだと思う。何事も食わず嫌いはいけない。
こんなに気に入っていた「アメリカン・エキスプレス・グリーンカード」だが、とある理由からクレジットカードの切り替えをした。第2回へ続く。