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【感想】Go!プリンセスプリキュア
どうもこんにちは、海底から🐙です。
二次創作で小説を書いてます。突然ですが……
31歳女児、プリキュアにハマる。
心がとっても疲れていたので、明るいお話が見たくてプリキュアに手を出しました。
プリキュア視聴歴は10年くらい前にスマプリ、スイプリ、ハトプリと遡って見ていって3作でストップ。
縁があってXのフォロワーさんがGo!プリンセスプリキュア(以下Goプリ)のキュアフローラが好きと言ってたので「よっしゃ見るか」となりました。
1年分あるので、普通に考えたら「よっしゃ見るか」のテンションで見るものではない。
結果、どハマり
主人公の春野はるかちゃんは至って普通の女の子。
プリンセスになりたいと言う夢は一見馴染みはないけど、カナタという男の子に応援されたことからその夢を諦めずに成長。
時は流れて中学1年。はるかちゃんがノーブル学園に入学して物語が始まります。
夢、努力、挫折そして再起
はるかちゃん、最後の最後まで普通の女の子なんです。
プリキュアになる仲間はほかに3人いて、クールビューティーな才女、モデルとして活躍してるギャル、異世界エレガントプリンセス、と秀でている人ばっかり。
はるかちゃんは実家が和菓子屋のふつ〜の女の子です。
でも、だからこそ見てる「普通の人間」に刺さるんですよね。
とはいえ、はるかちゃんは凡人って感じでもない。
とにかくひたむきに努力する力がある。
「努力する才能」って書こうと思ったけど、個人的にはるかちゃんに「才能」って言葉はあんまり似合わないかも。
周りの人が応援してくれて、プリンセスを夢見た昔の自分を信じていて、未来の自分のために今頑張れる女の子。
普通の人でも、夢を信じて努力すればその先になにか掴めるものがあると思わせてくれる。
これ、子どもと一緒に見てる大人にも刺さるだろうな。
私はひとりで見てる大人でしたけどぶっ刺さりました。
綺麗事と言われればそれはそう。
でも、綺麗事をお話にちゃんと落とし込んで伝えてくれるのがエンタメってもんよ。
絶望することもある、という肯定
物語ではディスダーク三銃士という敵幹部と、ディスピアという絶望の魔女というラスボス的なキャラがいます。
主人公たちプリキュアは希望を守り、それを絶望させようとするのが敵の役割です。
物語の中で、はるかちゃんが色々あって絶望するシーンがあるんですよ。
よりによって夢を信じさせてくれたカナタに「君はプリンセスになるな」と言われます(ここにはマリアナ海溝より深い事情があるのですが、割愛)。
「プリンセスになれない」って言われるより辛い。
はるかちゃんのためを思って「こうやって君が傷付くくらいならプリンセスになるな」って言うんですよ。
その人のためを思って夢を否定する存在って現実でもいるし、なにより私は自分が一番そういうことしちゃう。
でもはるかちゃんは、自分でその絶望から立ち直ります。
最終話では「絶望してもそれを乗り越えたから今がある。絶望したことをなかったことにしたくない」的な力強い言葉を我々に伝えてくれます。
(実際には敵キャラに伝えてます)
傷付いた過去からも目を背けずに、辛かった感情を否定しないで、それでも夢のために頑張る。
できねぇよ、ひたむきになることを恥じてしまうこんな大人が……!
と思いながら、はるかちゃんは天才超人ではないから「はるかちゃんも頑張ってる、私も頑張ろう!」と思わせてくれる。
強くなった、けど普通の女の子
1年掛けて、はるかちゃんは大成長します。
夢見たプリンセスにどんどん近づいて、みんなの夢を守って、絶望と希望と一緒に歩いていく決意をします。
でも、やっぱり普通の女の子。
プリキュアのひとり、トワ(キュアスカーレット)とその兄のカナタは異世界人です。
夢が守られ平和が訪れたなら、自分たちの世界に帰ってしまいます。
そして、はるかたちとの世界の繋がりは本来ないはずのもので、その繋がりも閉じなければいけません。
Goプリはプリキュアたちがキーを使って錠を開ける行為が多々出てくるんですが、そんな彼女たちがあるべき姿に戻すためとは言え世界の繋がりを「閉ざす」。
もう悲しい、最終話はボロ泣きしながら見た。
「信じていれば、お互いが望めば、また会えるよね」的な台詞をカナタと交わしてさよならをします。
さよならをした場所は、はるかちゃんが初めてカナタに出会った場所。
カナタがいなくなって、はるかちゃん大号泣。
そらそうよ……そうよな……。
あたりまえ体操な描写と言えばそうなんですけど、1年掛けて大成長してもやっぱりただの女の子であることが嬉しかった。
中学1年生だもんな、大切な人たちと離れるのはさみしいよ……!
でもその後、涙をぬぐって立ち上がって前を向くんです。
そして流れるオープニング。
オタクに刺さる演出です、ありがとう。
大人に見てほしいGo!プリンセスプリキュア
大人になったことで、勝手に強くなったと思ってるけど泣いてもいいし挫折してもいい。
でも、夢だけは諦めないでってメッセージが本当に大好きでした。
夢って言うと大袈裟だし大人からしてみれば恥ずかしいと思いがちだけど、別にちょっとしたことで良いんだよね。
優しい人になりたいとか、言葉遣いがきれいな人になりたいとか、そんなんでいい。
そのために努力することは恥ずかしくないよってはるかちゃんが教えてくれました。
夢を嘲笑う人、馬鹿にする人、私のためを思って諦めさせる人。
色んな人がいるけど、自分だけは自分の味方でいてほしい。
そうしたら、意外と周りには自分以外もいて、助けてくれるよって、そんなメッセージを感じました。
世の中実際そうじゃないこともある。
自分の頑張りなんて誰も観てない。
誰にも評価されない。
そう思ってしまうことってたくさんあります。
でも、少なくともはるかちゃんは頑張ってる。
私もはるかちゃんみたいになりたいな〜と憧れます。
そう考えたら、少なくともひとりじゃない。
はるかちゃんがいるんだから!!!
オタクの幻覚ですけど、元気になれるなら幻覚でもなんでもいい。
プリキュアは合法ですからね。