フイルムポートレート展を終えて⑤
展示内容紹介(その5)
今回のフイルムポートレート展では
やってみたかったのが 大判印刷展示。
とは言え フイルムを一般的なラボでスキャンお願いすると
A4展示が限界?と言われる解像度になる
もちろんそれ以上の高解像度でのスキャンサービスもあるのだけど
ほとんどの場合 基本料金があって コマごとの料金になるので
高額になるし ある程度枚数増やさないと損になります。
ならば 元々フイルムの面積大きい120(ブロニー)のロクロクは
本来35mm(135)より高解像度なので これはあえてやってみねば・・
って事で とは言えパネルなどにすれば高額なので
ポスター印刷にしよう・・と決めました。
ポスター印刷
ポスター印刷にするのは決めたけど
私の展示枠は壁面がコンクリート壁で
コマンドタブなどの 指定された貼り付けは出来ても
釘やピンは使えない。
でもピクチャーレールはある・・・・。
んっ? 吊れる??
それに代理搬入だから簡単にしないと・・・
って事でタペストリー展示にしてみました。
今回ポスター展示を考えて
一応自分なりに解像度を上げるとは言え
自分なりに限界はA1かな〜と思いA1で出来るだけ安くて
納期が早いやつ・・・
ネットで探しました・・・
そこで決めたのが アクセア「ACCEA」とゆうサービス。
基本はビジネス向け印刷をメインとしてるサービスらしいが
A1ポスター印刷(フォト光沢紙)で税込2090円。
(フイルム写真展示との事で あえて光沢紙を選びました)
安い!
しかも WEB入稿でデータ確認から3時間で受け取り可能。
実店舗があるので受け取り指定の店舗で取りに行ければ
その時間で受け取れます。
配送の場合は配送時間が別にかかります。
(確認TELしながらやってたら2時間後には仕上がってた)
データ作成&レタッチ
あまり出したくは無いのですが
現像と同時にフイルムスキャンお願いしたのがこの写真。
(実際の解像度は2079×2048)
これをライトルームのスーパー解像度で倍の4158×4096に
ただそれだけだと 荒が目立つので
ディテールのシャープ項目を細かく調整
(ここでは縮小画像しか載せれないので調整後の画像は省略)
背景も活かしたいので露出はこのぐらいでおさえたい・・・
とは言えポートレートなのでレタッチ
空の鮮やかさを戻しつつ
被写体が暗くなってるので明るくして
元々 赤みが独特の出方をするKodakのEKTARなので
肌の色味を修正。
その他 ノイズを各所除去・・・。
にてこの写真が出来上がりました。
今回スキャン後のデータレタッチは可の展示ではあるけど
本来のフイルム撮影にどの程度のレタッチをするかは
かなり迷いました。
やり過ぎれば そのフイルム、レンズ、カメラの個性を潰すことになるし
ただ 一般的にラボにフイルムを現像依頼しても
基本 途中からはデジタル処理です それに対してのラボで多少のレタッチ処理はノウハウとしてあるはず・・。
その辺りで自分の匙加減でのレタッチでこの写真は出来上がりました。
これをアクセアにて150dpiでA1ポスター印刷(とは言えスクエアなので上下は余白)
実際見てもらえた方には 十分な解像度での作品展示を見せることが出来たのでは・・?と思います。
反省点
まだ展示経験の浅い自分だから・・
と言い訳もあるのですが。
ちょっと詰め込みすぎたかな〜って印象は改めてあります。
あれも見せたいコレも見せたい・・って
特に在廊時はアップデートし過ぎた感じも・・・・
出来るだけ見てるれる人の邪魔はしない程度に話をしに行きましたが
ごちゃごちゃと展示した分 ブックを手が出なかった人も居たし
壁面展示も全部に目を通したのか・・・
って感じが自分でもします。
初めて「感想ノート」を置いて 何名かの方に感想を書いてもらいました。
そこでの反応は大事な財産で 次への糧になります。
今回の反省点を この先に活かしたいと思います。
まとめ
今回のフイルムポートレート展では
数々の作家さんが参加して
フイルム写真を展示するだろうと思い
自分はフイルムらしさも含め フイルムの意外性や
かつてそれが当たり前に使われてた撮影方法だった事を表現したく
この様式の展示にしました。
確かに スマホの方が手軽に
デジカメの方が高精細に 撮る事が出来ます。
もしあなたの実家や家に 古いフイルムカメラがあったのなら
それで撮ってみて下さい。
そのカメラが かつて写していた時の何かが加味された
デジタルでは表現できない 素敵な写真が撮れるはず・・・。
あくまで愛好家の一人のエゴかもしれませんが
このまま消えていくのは惜しい文化だと思います。
まだまだ 未熟な部分も多い私ですが サポート頂けると 今後の記事投稿に活かせるように利用させて頂きます。