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グラフィックデザインとの出会い(4) シルクスクリーンとコンピューター

さて、わたしの生い立ち日記のようになって参りました。
グラフィックデザインと出会うのにこんなにも時間がかかるのかと、お思いになられるかもしれませんが笑
わたしとグラフィクデザインとの出会いは本当に周り道をしたと思います。
またそれは王道での出会いではなかったから、、、と言うほかありませんが、こういう出会われ方をした人なんだなぁと思っていただければと思います^^

シルクスクリーンでプリント体験

silkscreen_習作_

3年生になる頃には、1、2年で習った中から自分で選んだものを中心に作品を作っていくことが出来る様になりました。

わたしはシルクスクリーンのプリントに興味を惹かれていて、また同時にアンディウォーホルやベルナールビュッフェなどの作風に心を惹かれていました。
またバスキアなどのグラフィティーアートの様なものにも興味を持っていました。
シルクスクリーンでプリントされた質感や同じものを繰り返しリピートすることが容易な量産性。

型紙を切り抜いての版作りから写真製版を用いた版作りはいわゆるプリントごっこの大きい版で、表現の幅が広がったのもこの頃で、3年生になってようやく没頭できるものが見つかった喜びは大きかったです。
何か好きなモノ・コトを見つけたいという思いが、この頃になるとすこし見識が広がっていた様に思います。

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コンピューターとの出会い

今では当たり前のこの作業も当時としてはまだ聡明期。
いつくか選ぶことの出来た専攻の中で、わたしはこのコンピューターを使う講義も選びました。絵を描くには、今では考えられないほどのとてつもない大きなワークステーション型のコンピューターと、その隣にマッキントッシュがありました。

実は我が家には両親が興味を持っていたのもあって、わたしが小学生の頃からパソコンが置いてありました。時々パソコン雑誌に掲載されていたプログラムのページを開いてはチマチマ打ち込んではみたりしたのですが、しかしそれは、わたしにはイマイチのめり込める様なものではありませんでしたが。。

しかしながら雑誌の中にあったアップルの広告やマッキントッシュの佇まいは他のパソコンとは全然違う。。。と、小学生だった頃のわたしにもハッキリ分かるほど、とても異彩を放っていました。
憧れました。カッコ良くてかわいい。。。欲しい。。。何が出来るのかはっきり知りませんでしたが、その掲載されていた今では考えられないとてつもない価格にため息をついていました。
(最近出た新しいプロ仕様のMacもとてつもない値段ですが。。。)

そんなパソコンを使って小学生がやりたい事といえばゲーム。世はもうファミコンが大ブームを迎えようとしている頃。我が家にはファミコンはありませんでしたので持っている友達の家に行って遊んだりしてしていました。

プログラミングより手っ取り早くゲームがしたい。そんなわたしにゲームの拍車を掛けたのが、近所にまたゲームのレンタルショップがあり、しかもそれをコピーが出来ちゃう。。と、今では考えられない大らかな時代ではありました汗
そんなこんなでパソコンに触れる機会が多かった事もあり、わたしは割とパソコンに強い。なんて変な自信がありました笑

コンピューターを使って絵を描く

もちろんコンピューターを使って何かをする時代はすでに訪れており、コンピューターグラフィックスもパーソナルかどうかは置いておいて、もはや珍しくない時代。
コンピュータで絵を描けるなんて事はすでに知っている事でした。
そんなこともコンピューターへは抵抗はなく、その面白そうな専攻を率先して取りました。

実際、コンピューターで絵を描けることを知っているのと、いざ自分でやってみるのとはえらい違いで、思ったように動いてくれない。何とか使いこなしてやろうと放課後も時間が許す限り色々描いいました。
もっぱら使うのは大きなコンピューターの方で、それはペン型の入力デバイスを有しており、それを使い絵を描きます。コンピューターで有機的な線を描ける面白さ、当時わたしはニューヨークの地下鉄やビルの壁に描かれたグラフィティーが好きで写真集を買ったりして、コンクリートの質感を背景にそんな感じの落書きアートをコンピューターを使って描いていました。

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コンピューターや手描きのグラフィティみたいなのが、割と大人の人たちに好評で、当時、企業と学生の共同プロジェクトみたいなものがあり、しかも一点いくらいくらで買ってくれるという、常に金欠な苦学生にとっては良いバイトの様な感覚。
言ってみれば若い感性を安くで買い叩かれている。とも言えますが、そんな事はお構いなしに小遣い稼ぎをしておりました。実際それがその企業の何かになったとは思えませんが。。

でも、描いたものをカラーでプリントアウトをする。今ではこんな当たり前のことも、自分が描いたものが紙となって自由に出力されることも、とても衝撃的でした。
因みにあれほど憧れていた、ゼミに置いてあったマッキントッシュにはほとんど触ることはありませんでしたが笑

そして、シルクスクリーンとコンピューターとの出会いが卒業制作への道へと繋がって行く事になります。

こう思い出しながら書いていると、知らずのうちにグラフィックデザインとの距離を、ゆっくり少しづつですが近づき始めて自然と向かっていってるかな?って思いますが、その時は全く考えてもなかったのですが、、、
というかこの時点でもまだグラフィックデザインを知らなかった、、、というホントちゃんとしなきゃいけませんね汗

いつも乱文雑文を読んでくださっている方々、本当にありがとうございます!


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