アクションプラン(またの名を「変革ストーリー」)Part2
こんにちは。水谷です。
この1週間、ありたい姿と現状、そして課題を解決して目指したい状態に近づくためのたくさんの計画に向き合わせていただきました。
その中で、特にアクションプラン(またの名を「変革ストーリー」(仮))について気づいたことがありましたので、今回は、3つにまとめてみます。ブラシュアップをしていく上で役立てていただけると嬉しいです。
1. そもそもそのアクションプラン・活動計画は、どういった流れから生まれてきていますか?
① 5〜10年後のありたい姿(目指したい姿)を描く
② その状態を実現するために現状からみてのGAP、課題は何なのか?
③ ②で抽出したものが、ストーリーの中に入っていますか?
例えば、提供しているサービス(価値)について、人・組織の状態の要素が、変革ストーリーに組み入れられていますか?アクション、活動の計画に繋がりがありますか?思い付きになっていないですか?そして、活動が目指す状態につながっていますか?
2. 何が優先度、重要度の高い課題ですか?
目指したい状態を設定するということは、現状の状態と大きなGAPが生じることになります。つまり価値前提、バックキャスティング思考からの問題、課題が生まれます。一方、日々の中で問題だと感じている問題や、ヒアリングを通じて発見された問題や課題もありますね。これはどちらかといえば、事実前提をベースにしたものであることが多いと思われます。
目の前の問題を解決しないと前に進めない状態というのもあります。(緊急事態、財務的、財政的に立ち行かない場合など)ですが、基本的には、目指したい状態に向けて価値前提で考えた課題を中心に考えてもらえれば!と思います。
そんな数ある問題、課題の中で、目指したい状態に向けて、「絶対に解決しないといけない重要で優先度の高い課題」(解決なしには目指したい状態に近づけない課題)を選定できていますか?
また、「なぜ重要で、優先度が高いと思っているのか?」説明できる状態になっていますか?
3. まず、活動計画を考える前に・・・アウトカム(目指したい状態、得たい成果)を明確にできていますか?
取組、活動ありきで、バックキャスティングするのではなく、「アウトカムを明確にして、アウトカム(得たい成果)を実現するための活動」になっていますか?
活動ありきで考えてしまうと、目的と手段がゴチャゴチャになってしまう。。。という本末転倒なことが起こってしまいます。どういう人や組織の状態になってもらいたいのか?何のための人材育成基本方針の見直しなのか?何のためのDX推進なのか、制度見直しなのか・・・。
アウトカムは、目的(=何のために?)や目指したい状態を表すものです。そして、アクションや取組は、手段です。なので、誤解を恐れずに言ってしまうと、ブレたくないのはアウトカムで、手段であるアクション、取組は状況によって変わっていい。(登りたい山は変えずに、登り方を変えるイメージですね。)
私たちが、登った山からみたい景色はどんなものですか?
そこへの道のりは?手段、準備物、誰と一緒に?タイムスパンも考えながら、立ち止まらずに一歩ずつ歩みを進めてまいりましょう!