見出し画像

ホラーに泣かされた日。『心霊マスターテープ2 ~念写~』感想

『心霊マスターテープ2 ~念写~』(Amazon Prime Video)

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08R7RTS8C/ref=atv_hm_hom_c_1O5khD_brws_3_3


前回、『心霊マスターテープ』の感想を書きました。


で、ようやく続編である『心霊マスターテープ2 ~念写~』を鑑賞。
フェイクドキュメンタリーとしての構成を保ち、ある心霊ネタについて著名な心霊ディレクターたちが調査をしていくというスタイルは前作と同じです。

今回はオカルトドキュメンタリーとしての恐怖演出はもちろんなのですが、実在のディレクターとスタッフたちが、役者顔負けのリアリティを持ってちょっとした人間ドラマを演じているのも見どころ。

心霊なんてどうでもいい人たちからすれば「こんなことに体張ってるの意味分かんねー」なのかもしれませんが、世の中から求められなくてもこうやってただ好事家としての探求を心霊アベンジャーズしながらエンタメにしていく様にワクワクさせられました。ホラーはロマンです。


そして…その結末にちょっと泣かされてしまったのも事実。前作とはまた少し異なる趣で幕引きとなり、この後味が作品への印象を決めています。

心霊現象は他人を巻き込むただの災害ではなく、人間の強い念がもたらすもの。もちろん、現実にそれが起こっているのか否かというそもそも論はあれど、「そういうもんを扱うならそれ相応の覚悟でやれよ」という前作と似て非なる切り口からのメッセージを受け取ることになります。


ハラハラさせられるのはもちろん、グッとくるシーンも多かった今作はホラー入門には厳しいかもしれませんが、ただ慄きたい人よりも味わい深いホラーを嗜みたい人に観てもらうといいかもしれません。

いいなと思ったら応援しよう!