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パーフェクト勧善懲悪『バッドガイズ』
『バッドガイズ』
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B6S87W7Z/ref=atv_dp_share_cu_r
ドリームワークス作品ってあまり観た事なかったんだけど、評判を聴いて『バッドガイズ』を観る。ディズニーよりも極端でコミカル、爆発的な展開が特色といった感じで、観てるだけでストレスが発散される!
敢えてワルを主人公におくことで分かりやすい勧善懲悪を体現する構成は珍しくないけど、王道路線ながらも魅力的なキャラクターが画面を四方八方に暴れ回るのは爽快。
何より、彼等の動向に途中参戦するあるキャラクターがそれはもう超絶カッコいい。主人公たちを差し置いて、ハリウッド並の最高アクションを魅せてくれる(”女子旅”のくだりがあまりに好きすぎて…)。
登場人物もなにかと程よい。何が程よいって、キャラ立ちもそうだけどそもそもネームドキャラ自体が少ないので、どのシーンでどのキャラクターが動いているかとかいう想像が捗るし、心情描写で注目すべき点が定まるから気が散らない。ルパン三世みたいにチームでミッションを行なう時のそれぞれのメンバーの役割分担をスタイリッシュに魅せられると、それだけで観客は痺れる。
吹き替え版も豪華。
主役の尾上松也さんはディズニー作品でも吹き替えをしていたけど、嫌味っぽい台詞でも嫌味にならないウルフのキャラクターにぴったり。
…というか、冗談抜きで全員上手い。脇役はプロ声優陣が固めているけど、それに引けをとらない。スネーク役の安田顕さんはそれはもう吹き替える前からこの声だったんじゃないか(?)と思えるほどのハマりっぷりで、まあなんというかとにかくぴったりとしか言いようがない。
ストーリーは王道かつスタイリッシュ。結構ぶっ飛んでる演出は多いけど、そういうケレンも含めてすっきり気持ちがいい。
あとこの手の動物が出てくる映画あるあるだけど、人間がやっていることをそれぞれの動物がどのように倣っているのかという習慣が見えると笑ってしまう(拇印のシーンとか)。こういう無駄に細かい描写、大真面目にやっているのも「そらそうだよな」とは思うけどやっぱり面白い。あんなに人間然としていても尻尾を振っちゃうところも愛らしい。
最初から最後まで無駄なくスッキリと観れた。エンドロールでは爽やかな気分が味わえる。某映画ではないけれど、気になっている人はしっかり彼等に心を盗まれて欲しい。