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東君平さん

子供たちが小さかった頃
 図書館で 借りた本や紙芝居などを よく読み聞かせしていました。

紙芝居なんかは 登場人物によって 声を変えて 張り切って読んでました。
紙芝居越しに 見るきらきらした子供たちの瞳。

読んでるわたしが感動です。
食い入るように 前のめりに みんな 紙芝居に集中しています。

可愛くて 可笑しくもなるし 
ちゃんと盛り上げないと、というプレッシャー感じながら 読んでいました。

時には 当時、
ママ友の中では 「おっさん」的存在だったわたしは 読み聞かせイベントも企画しました。
何家族かで コテージを借りて
一晩泊まりで ロフトがあったので そこで楽しい話と怖い話の紙芝居を読みました。
この頃 ママ友たちも 学生の頃の同級生のような付き合いだったので みんなノリノリで 声色変えてやってました。

いい思い出。


そう。
子供たちに 「何か教育上いいことを」とかそういう気持ちより 自分たちや子供たちがやりたいことで 可能な限りのできることを 考えて 子供たちも参加して いっしょにやる、ということをするのが 楽しかったんですが、
いつの間にか わたしの方が夢中になっている事も しばしば。

この『東君平』さんの話もそうです。
いろいろ図書館で 本借りてるうちに 見つけた東君平さんの本。

子供たちに読むため 借りていましたが そのうち どっぷりわたしがハマりました。

今も 友達に 「何かお薦めの本ある?」と聞かれると 東君平さんを薦めています。
 基本 あまり人に薦めるのは 得意としていないんですが、聞かれると 即答です。

大人になって読んでも 心の奥のリラクゼーション効果のある内容だと思います。


取り寄せして買いました。




蟻が 歩いている
蟻は 思う
ちいさな 自分のことなど
誰も見ては いないだろう
 蟻は見られている
僕が見ている
蟻に 限ったことじゃない
雀と私
 雀が どんな思いで生きているのか
 私には わかりません
私が どんな思いで生きているのか
雀には たぶん わかりません
わからない同士でも
青空の下は お互いに好きなのだ

逃げたインコみつけてください
おれいします
ぼくのインコも にげました
どこに にげたのかは しりません
なぜ にげたのかは わかります
ぼくのインコは みつけないでください
おれいします

一部 抜粋してみました。
こういうショートの話が多いです。
そしてその短い文の中に たくさんの気持ちを感じます。

 切なさや優しさを 日常のよくある風景の中で 自然体で書いていて 優しくて ひとりで読んで 泣きました。

大人になってからも 友達に聞かれて お薦めした時 その友達も 暫くハマってしまったらしいです。
本や音楽は それぞれの感性があるので お薦めしてもなぁ、ということろを考えてしまうんですが。

今回は お薦めというより
ふと 目にした人が ふと なんらかのきっかけで 思い出して 東君平さんの優しい言葉に たどり着くと 嬉しいな、と思ったので
書いてみました。

それと もうひとつ。
書いてみた理由が。
ママ友たちに、と 東君平さんの本を 手作りで 切り抜きを
夜な夜なやりまして、カラーコピーをして 毛糸で 結んで 25名分作って 渡したことがあります。
なかなか根気のいる作業でした。
それも もうボロボロですが 一部 見ていただけると報われます(笑)

 『ばびぶべぼだぞ わすれるな
表紙

順序も何も考えず 載せました。
パッと見でいいので。
仕事しながらだったので 1ヶ月くらいかかった気がします。
遊びも全力です。

自由な野良猫の話ですが
心に響きました。

山梨県に ひがしくんぺい館というのがあるらしいです。

一度 行ってみたいです。



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