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書道が好きな話とアイデンティティについて考えた話。


書道家人生としての起点、
忘れもしない 2017年12月22日。
大の大人が 涙を流して夢を語る姿を見て
本当に衝撃が走った。

「夢って、人の前で話していいんだ」
「夢追うのって、こんなかっこいいんだ」
「いつまでも目がキラキラした大人になりたい」

21歳の誕生日迎える手前で「書道家になる」
って決めてあっという間に7年経つ。

当時 無知ゆえにマリオのスター状態、
ほんとうに無敵だった。
不安、なんて言葉は頭の辞書にはなかったし
将来の期待と自信しかなかった。

2019年春、
大学を卒業してすぐフリーランスになった。


それから徐々に書道界を知って芸術の世界を知って
素敵な所を見つけるたびに嫌な所も目の当たりにした。
好きな事なのに「ちょっと嫌だな」と思うことが増えてった。
フリーランスの辛さも
特にこの1年で十分感じて限界も知った。
正社員として働いた方がよかった、とか
今年初めてそんな事を考えた。

だけど今の自分の知識のまま20歳に戻っても
書道家になりたいか、ふと想像して
答えは即決で「なる」だった。


芸術の闇だとか業界のお金の流れだとか
ぶっちゃけどうでもいいくらい
根本から字を書くのが好きで
我が子がお客さんの元へ巣立ってくのが
たまらなく寂しいけどたまらなく愛おしくて
よくよく考えたら 「好き」ってそういう事やん、
収入が無くなってもやりたい事。
死ぬ瞬間までやりたいこと。
1番自分の素でいられる時間。
''書道家'' である事は7年をかけて
大事な自分のアイデンティティになってった。


そのアイデンティティとは
今後何十年と付き合ってくことになる。
けど「もし、書道家として活動できなくなったら?」
例えば手が使えなくなったり寝たきりになったり
考えたくはないけどその可能性がないわけではない。
筆を手でもつという決まりはないから
自分はなんとかして書くんだろうけど、笑

仮に書道が本当にできない状況になった時
何が残るんだろう、と考えた。

考えてもどうしようもないから
とりあえず人と会うことにした
「書道家」であることをいわずに
「祖父江望実」だけで人と話してみた

でもやっぱり話さずにはいられず
最初のうちはすぐ「書道やってて…」とカミングアウト。
自分の大切なものであるがゆえに
書道の事を話さないと自分の事が話せなかった。
それくらい今の自分の人生に影響を与えてるんだと実感した。

そのうち徐々に言い回しが上手くなってって
書道のことを話さずとも
「好きなことを仕事にしてるのが表情からわかる」
って言われるようになった。
けどその後、「書道家で…」というと「え?!」と驚かれ
その後は「書道家」への質問で「祖父江望実」への質問ではなかった、
それがちょっと悲しかったりもした。
(っていうのが複数回あった)

そんな中
はじめて「祖父江望実」に興味を示してくれた人がいた。
日々大切にしてることとか
仕事に対する考え方とか
書道家という事を明かしても
ベクトルはずっと「祖父江望実」だった。
自分自身に興味をもってもらうことって
こんなに嬉しいことなんだと初めて知った。

今の自分を形成してるのは大半が「書道」。
けどそれを切り離したとしても
魅力のある人間になりたいと 心底思った。
「書道家の祖父江望実」が嫌なわけじゃない。
さっきも書いたけど大事な自分のアイデンティティで今後もそれは変わらない。
だけど 「祖父江望実」というブランドが今後もっと強くなっていくために
自分自身もっともっと磨いて
人間的に成長しないといけないと感じた。

今年は特に 新しい出会いが多く
一生仕事したいと思える人たちとも出会えて
自分の方針を180°変え
書道家になると決めた時以来の
人生のターニングポイントを迎えている。
30歳までに成し遂げたいことはたくさんあるし
もう2年しかないけど、まだ2年もある。

自分と周りの温度感が違くて全てを辞めたくなったり
意見の折り合いがつかなくて疲労だけたまったり
答えがだせなくて辛い時間だけが過ぎてったり

日常生活はそんなことばっかりで
でもその嫌だなと思う経験や感情も
自分をより強くしてくれるものだと思ったら
20代のうちに沢山そういうものを吸収して
感受性を極めたいと思った。
(我ながら芸術的だ笑)

SNSにはマイナス感情は出さないって決めてるから
「いつも楽しそう」なイメージをつくってるんだけど。
長々とここまで読んでくれてるひとなら
ぜーんぶ受け止めてくれると思って、書いてます。

そういえば
mizonomics ってインスタのID、
由来をよく聞かれるんやけど。

「アベノミクス」を文字ってるだけです。
なんか革命起こしそう。
革命を起こしたいっておもって、
このIDにしました。

これからの「祖父江望実」がちょっと楽しみだね
わたしが1番たのしみです。

ずっと見守っててください。
絶対突き抜ける。



読んでくれて、ありがとう🙂




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