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Herbie Mann Do the bossa nova(1962)

1961年ハービーはブラジルにツアーにいきます。そこで出会ったのがボサノヴァです。以前から世界中の様々な音楽、特にリズミカルなものに興味のあったハービーは翌年もう一度ブラジルに渡り多くのミュージシャンをバックにこの音楽のレコードを作ります。本作では様々なスタイルのボサノヴァを演奏していてこれを聴けばボサノヴァの全てが分かる。そうハービーが言いたかったのではないかと思えるくらい充実した一枚です。ゲッツ/ジルベルトやキャノンボールズボサノヴァほどの知名度はありませんがクオリティでは十分肩を並べています。

It must be love (Dave ser amor)
バーデンパウエル:ギター
ガブリエル:ベース
パパオ:ドラム
バーデンパウエルが作曲した素朴で美しいメロディの曲。ボサノヴァのクールなリズムに乗ってノビノビと吹いています。

Ugly girl (Menina Feia)
セルジオメンデス:ピアノ、パウロモウラ:アルトサックス、ペドロパウロ:トランペット
ダーバルフェレイラ:ギター、オッタビオベイル:ベース、ドンアム(ドンウンロマン?):ドラム
バックはセルジオメンデスのグループということで熱いジャズサウンドです。特にサックスとフルート、トランペットの3管の演奏ややラテン風の熱いドラムがかっこいいです。セルジオメンデスのプレイスタイルはすでに66のあのスタイルです。

Love in peace(Amor em paz)
アントニオカルロスジョビン:編曲、指揮
ジョビンの曲らしい甘く上品なメロディの曲です。ハービーも柔らかい音で演奏しています。

You and i (Voce e em)
ルイカルロスヴィーナストリオ
この曲はボサノヴァではなく完全なジャズです。ハービーの迫力あるフルートとカルロスのモダンジャズタッチのピアノが印象的です。

One note samba (Samba de uma noto so)
アントニオカルロスジョビン:編曲、指揮、ボーカル
ジョビンの代表曲の一つで多くのミュージシャンがカバーしている曲です。後のヴァーブやCTIでのレコードに繋がるドラムとアコギのリズムにオーケストラをつけ、ピアノやフルートにソロを取らせるアレンジが完成しています。

Blues walk
メンバーはUgly girlと同じ
クリフォードブラウンのカバー。歩くというより踊り歩くようなウキウキする演奏です。

Consolation (Consolacao)
バーデンパウエル:ギター、ガブリエル:ベース、ジュキーナ:ドラム
民謡風の素朴なサウンドの曲。どこの国のでも素朴な民謡風の曲は落ち着きます。ちょっと不思議です。

Old bossa
打楽器グループ17人
ハービー以外の全員が打楽器という変わった編成の曲。この17人のグループは全員がサンバ学校の優秀なミュージシャンらしいです。厚い音の中でもすぐにそれと分かるクイーカの音が面白いです。