見出し画像

Shirley Horn - With Horn(1963)

本作はシャーリーホーンのマーキュリーでの2ndアルバムです。演奏はクインシージョーンズオーケストラ(詳細は不明)となっていますがクインシー、サドジョーンズ、ドンセベスキー、ビリーバイヤースの4名が編曲を担当しています。クインシーとサドはモダンなスウィング、ドンはポップより、ビリーはモダンとスウィングの中間と編曲の違いを楽しめます。

既に書いたとおり誰が演奏しているのかは不明ですが時期を考えるとBig Band Bossa NovaやPlays Hip Hitsと近いメンバーが参加していると思われ
ベースでミルトヒントンとジョージデュヴィヴィエ
ドラムでオシージョンソンとルディコリンズ
ギターでジムホール
ホーンでジェロームリチャードソン、フランクウェス、メルバリストン、ジミークリーブランド、クラークテリー、アーニーロイヤル、スヌーキーヤングらが参加していると推測します。なお上記2作にはローランドカークも参加していますが伴奏でおとなしくできるとは思えないので本作にはいないと思います。

On The Street Where You Live
前半はラテン調、後半は8ビートのR&B調の曲。当時人気のあった曲ですがどれもバラエティ豊かなアレンジで面白いです。

The Great City
クールなブルースナンバー。編曲はサドジョーンズでシンプルながらもグルーヴィーで楽しいです。

The Old Black Magic
ハスキーなボーカルが素晴らしいボサノヴァナンバー。編曲はドンセベスキーです。

Mack The Knife
スタンダードナンバーのカバー。編曲はクインシージョーンズでスウィンギーで洒落たアレンジが印象的です。

Come Dance With Me
サドジョーンズの編曲。クインシーほどの華やかさはないものの落ちついたスウィングが印象的です。

Let Me Love You
ビリーバイヤースの編曲。クインシーとサドの中間のようなホーンアレンジですがリズム面では小技が光ります。

After You've Gone
ビリーバイヤースの編曲。ゆったりとしたテンポでシャーリーのほんのりハスキーなボーカルが印象的です。

Would't It Be Lovely
クインシー編曲。しっとりとした演奏とボーカルが印象的です。

Go Away Little Boy
ゴフィン&キングの曲で当時最新のポップナンバー。ドンセベスキーが編曲で演じるように歌うシャーリーを優しく包むような演奏です。

I'm In The Mood Of Love
ビリーバイヤースの編曲。ハスキーで色っぽいボーカルが印象的です。

The Good Life
当時トニーベネットが歌ってヒットしていた曲。ビリーバイヤースの編曲。バラードが上手いシャーリーの歌が光ります。

Wee Small Hours
チェレスタの響きとつぶやくようなボーカルが印象的な一曲です。ビリーバイヤースの編曲。