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Jimmy Smith & Wes Montgomery - Jimmy & Wes The Dynamic Duo (1966)
ジャケ写からしてファンキーな匂いがする一枚ですが左側のオレンジのセーターを着ているのがジミー、右の帽子を被り、青みがかったグレーのスーツを着ているのがウェスです。ウェスとオルガンというとメルラインがいますが彼は伴奏に徹するようなスタイルなのでジミーのような我の強いタイプのオルガン奏者との共演はこれが初です。ジミーもギタリストは伴奏に徹するタイプのエディマクファーデンや自我のオンオフが得意なケニーバレルとの共演がほとんどなのでお互いスリリングで貴重な経験だったはず。ちなみに大食漢で有名なジミーはこのサンドイッチを食べたうえにこれもっとない?と聞いて撮り直しにために作ってあった分も食べたのにまだ足りないよと言ってウェスのために作ってあった分まで食べてしまったそうです。
メンバー
ジミースミス:オルガン
ウェスモンゴメリー:ギター
グラディテイト:ドラム
レイバレット:パーカッション
リチャードデイヴィス:ベース
オリヴァーネルソン:編曲、指揮
リチャードヒクソン、クェンティンジャクソン、メルバリストン、ジミークリーヴランド:トロンボーン
クラークテリー、アーニーロイヤル:トランペット
ダニーバンク:バリトンサックス、バスクラ、フルート
ボブアシュトン:テナーサックス、フルート、クラリネット
フィルウッズ:アルトサックス、クラリネット
個人的にはフィルウッズが参加したビッグバンド、ポップスのアルバムはハズレがない気がします。
Down by The Riverside
ディキシージャズの時代から演奏されている曲。テーマ時の低音ホーンアンサンブルが主役2人よりも印象ですがソロになるとジミー、ウェス、オリヴァー(オリヴァーはバンドのアレンジなのでソロではないですがソロを取るかのようなアレンジをしています。)が互いに負けじとばかりに派手なソロでどれもがかっこいいです。特にジミーからウェスにソロが移る時のジミーの派手なプレイからバッキングにサッと変わる瞬間や2人がコール&レスポンスを繰り広げるところが印象的です。
Night Train
多くのミュージシャンが演奏するファンキーな曲。有名なリフ以外はベースがメロディをグルーヴィに弾きホーンセクションがそこに装飾するうえに主役2人はあのリフを弾かないのでかなり原型クラッシャーな出来になっています。
James and Wes
この曲のみジミー、ウェス、グラディ、レイのカルテット編成です。スモールコンボにしかだせないルーズさが詰まった一曲です。ただ後半になるに従って激しくなっていきアドリブパートは頭に血がのぼったジミーと冷静なウェスの喧嘩です笑。タイトルのジェイムズはジミーの本名です。
13(Death March)
フルートとベースが不穏な雰囲気を作り出しているファンキーナンバー。不吉なタイトルですが13という映画の主題歌らしいです。(どんな映画か気になって調べましたが13日の金曜日の続編がたくさんあることくらいしかわかりませんでした。スタンダードでは使われた劇や映画はコケたけど曲は残るというのはあるあるですね)
Baby, It’s Cold Outside
クリスマスらしい鈴の音が楽しい曲。2人もリラックスした演奏で目が回るようなソロとハイテンションなビッグバンドを聴いた後だと癒されます。
OGD
ボーナストラック。アップテンポのラテン風のジャズナンバーです。この曲もBaby, It’s Cold Outsideと似たようなスモールコンボのリラックスした演奏です。
コネクション:Further Adventurs Of Jimmy And Wes
本作の続編でスモールコンボでの演奏がメイン。スモールコンボで聴きやすいという意見と迫力に欠けるという意見がありますが個人的には好きです。ただものを持っていないのであんま深い紹介はできないです。