Sergio Mendes & Brasil’77 - Live! (1973)
ほとんどがスタジオ録音のセルジオメンデスですがライブアルバムも幾つか出しています。それが
インパーソンアットマタドール
65年にアトランティックから&ブラジル65名義でリリース。ジャズ寄りの演奏ライブアットエキスポ70
70年の大阪万博でのライブアルバム。&ブラジル66名義では唯一。ライブアットグリークシアター
72年ロスのグリークシアターでのライブアルバム。バックはブラジル77とヘンリーマンシーニ指揮のオーケストラ。ライブインジャパン
73年の日本ツアーの音源。
の4枚になります。どれも気に入らないのか何か事情があるのかほとんど再販されておらずレコード店で見かけることも稀ですがライブインジャパンを1枚に収まるように編集してジャケットをフリー素材っぽい風景写真に差し替えた「カーニバル」(74年)やそれをもとにした廉価版は結構見かけます。どのアルバムもぜひ再販してほしいですね。今回はそのうちカーニバルを紹介します。こちら一応配信されていますがCDを見た限りではブートレグっぽい雰囲気でしたが配信されているということはオフィシャルなんでしょうか。
メンバー
セルジオメンデス:ピアノ
グラシーニャレポラーゼ、ボニーボーデン:ボーカル
オスカルカストロネベス:ギター
ラウディルオリヴェイラ、パウリーニョダコスタ:パーカッション
クラウディオスローン:ドラム
セバスチャンネト:ベース
One Note Samba / Spanish Free
サンバのスタンダードでアップテンポかつシンプルなアレンジでウキウキしてきます。SpanishFreeはハープアルパートがヒットさせた曲で真ん中で少しだけ演奏しています。
Going Out Of My Head
代表曲の一つでスタジオ音源に近い演奏ですがピアノが伴奏の時はアコースティックでソロの時はエレピなのが面白いです。
Love Music
当時最新作だった同名のアルバムより。ベースやワウギターを効かせたよりグルーヴィな演奏になっています。
Wave
ジョビンの曲。洗練されたメロディが美しいバラードナンバーです。
Scarborough Fair
スコッランドの民謡でS&Gのカバーが有名な曲。元がフォークとは思えないグルーヴィな演奏でセルメンのエレピソロもジャジーでとてもかっこいいです。
Like A Lover
甘い演奏とボーカルが印象的な曲。
Manha De Carnival
揺らぐエレピが印象的なイントロから始まりベースソロを挟んで繊細なギターソロと続いていきます。オリジナルだと12分のメドレーですがばっさりカットされていますもあるようなので2枚組のオリジナルを見つけたら買い替えたいです。
I Can See Clearly Now
ジョニーナッシュのカバー。セルメン流のソウルミュージックで途中にサンバ風のパーカッションソロやファンキーなインストを挟む構成がかっこいいです。
Killng Me Softly With His Song
シンプルながらもセルメンらしい洗練されたメロウな演奏と2人の女性ボーカルが美しく印象的です
Pradizer Adeus
エドゥロボのカバー。セルメンも歌っていますがそこまで上手くないです。ただアコースティックピアノのソロはとても美しいです。
Fool On The Hill
ビートルズのカバー。サンバ風のパーカッションとファンキーなベースがグルーヴィでスタジオ版よりも熱くテンポも早くて違った良さがあります。
Mais Que Nada
これもスタジオ版よりもテンポが速くてグルーヴィな演奏です。特にファンキージャズっぽいピアノが最高ですね。